現在、携帯電話の契約数は1億5000万件以上もあり、多くの機種で動画撮影が可能です。
有名人でなくとも、いつスマホで動画撮影されていてもおかしくない時代になりました。
普段、おもしろ動画や動物の動画でストレス解消をしているあなたも、
自分が動画サイトに投稿されてしまい不快な思いをすることに出会うかもしれません。
こんな事例もあるようです。
取引先の不払いで、一緒に銀行に同行したところ、
先方が支払いを先延ばしたいために「銀行強盗だ!」と騒ぎ出し、警察沙汰に。
間違いだったとおさまったものの、事情聴取で、先方と共にパトカーに乗りました。
すると一連の動画が、なんと「犯人タイーホからの連行」と言った感じで、
YouTubeに投稿されたそうです。
いつ、どんな形で自分が晒されるか分かりません。
濡れ衣なのに、誹謗中傷や風評被害に遭うかもしれません。
めったにない事例でしたが、
誰にでも動画投稿される可能性があります。
例えば、あなたが、飲んだくれ、キャバクラでお触りをして
叱られている姿がアップされたらどうでしょう。
自業自得ですが、お客様や奥様や子どもさんや上司や部下に見られたら恥ずかしいですよね。
場合によっては家族の崩壊を招いたり
出世がなくなったりしてしまいます。
あなたが苦労して作成した動画や趣味でしているクラシックギターの
オリジナル曲がコピーされていたら、削除してほしいはずです。
恥ずかしい動画やプライバシー侵害動画、
著作に関わる動画を削除したい時はどうしたらよいでしょう。
個人情報が映っている場合の「プライバシー侵害動画の削除」やオリジナルで作成した動画がコピーをされている場合の「著作権侵害動画の削除依頼」など、泣き寝入りせずに行動してみましょう。
YouTubeの削除依頼の方法を簡単にまとめてみました。
目次
この記事でわかること
1.投稿者に削除依頼を直接する方法
YouTubeの削除依頼をする方法は、おおまかに分けて2つあります。
1つ目は、投稿者に直接メッセージをし、削除依頼をする方法です。
投稿者の送信設定によって送信できるかどうかに分かれます。
例えば投稿者の送信設定が「全ユーザー」であれば、
プライベートメッセージを送信することができます。
且つ相手を刺激しないように依頼できれば、一番早い削除方法です。
対象となる動画投稿者のチャンネルへ行き、名前の下に、
「ホーム」「動画」「再生リスト」「チャンネル」「フリートーク」「概要」と表示がありますか?
ある場合、投稿者へ直接メッセージが可能です。
「概要」ボタンをクリックし、「メッセージを送信」をクリックすると、
○○さんにメッセージを送信という入力フォームが現れます。
前述のパトカー乗り込み動画の当事者を例に書いてみます。
<メッセージ例>
○○さま
突然のメッセージ送信を失礼いたします。
○○さまが○月○日に投稿された「○○」の動画を削除していただきたく、メッセージいたします。
私は、映像の左側で眼鏡をかけている者です。
取引先の不払いで、銀行に同行したところ、騒ぎになりました。
実際は銀行強盗でありませんし、当方、任意同行です。
○○さまの動画が公開されていることで、会社や家族に迷惑がかかると、私としては辛辣です。
状況からして、○○さまが誤解された気持ちは分かります。
上記の経緯を考慮し、もしよろしければ、動画を削除していただけませんでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、3日以内に対処していただけない場合は、
YouTubeへ削除依頼の申請をさせていただきます。
お手数をおかけいたしますが、宜しくお願いいたします。
投稿者を逆上させないよう、現場のシーンからして、誤解してしまった気持ちを察しましょう。
くれぐれもYOUメッセージではなく、Iメッセージを心がけることです。
つまり、Iメッセージ=自分は動画が公開され辛い思いをしており、
できれば削除してもらえれば幸いであることを真摯に伝えます。
YOUメッセージ=「どうして、あなたは犯人と確定をしていない状況で投稿したのですか?あれは任意同行でした。ただちに削除願います。」など、相手を責めるような言い方は絶対に避けましょう。
2.YouTubeに削除依頼をする方法
2つ目は、投稿者と直接交渉したくない場合や投稿者の送信設定により、
プライベートメッセージの送信ができない場合に削除依頼をする方法を説明します。
動画の下に投稿者の名前があり、さらに下に、「追加」「共有」「その他」の表示があります。
「その他」をクリックすると、「報告」が出てきます。
「報告」をクリックすると、
【この動画を報告する】
○性的な内容
○暴力的または不快な内容
○差別的または攻撃的な内容
○有害で危険な行為
○児童虐待
○スパムや誤解を招くような説明
○権利の侵害
○字幕に関する問題
と表示さます。
オリジナル動画がコピーされているため削除依頼をする例を申請する場合、権利の侵害を選びます。
さらにプルタブが表れ「著作権の侵害」「プライバシーの侵害」「その他の法的申し立て」と出てきますので、「著作権の侵害」を選び、右下にある「送信」」ボタンを押します。
次に「著作権を侵害したコンテンツに対する削除通知の送信」という画面がでてきます。
説明をよく読み、「著作権侵害の申し立てを送信」をクリックします。
この時点では、まだ申し立ては送信されません。
続いて「著作権の侵害に関する通知」という画面になりますので、該当項目にチェックを付けます。
【問題についての説明】
○不適切なコンテンツ(ヌード、暴力など)
○動画内で私が許可なく撮影されている
○悪用嫌がらせ行為(他人から攻撃を受けている)
○プライバシー(他人が私の画像を使用している)
○商標権の侵害(他人が私の商標を使用している)
○著作権侵害(他人が私の作品をコピーした)
○その他の法的問題(Keygenやシリアルナンバーを提供すると言った技術的手段の回避行為を含む)
【著作権侵害・影響を受けた当事者】
○自分
○会社、組織、または顧客
○他の著作権使用者
次に「削除する動画」という画面が表示されますので、
動画のURLや著作権侵害の著作物が名前なのかアートなのか
曲なのか内容の説明等を、それぞれのケースに合わせ入力します。
最後に著作権侵害を通知するにあたり、報告者の情報を入力します。
公開されるのは著作権者名のみですが、
ユーザー名ではなく本名の場合、公開されますので注意しましょう。
申立人の氏名(会社名ではなく姓と名)、役職、FAX、メール、住所、国名が必須になります。
なぜならば、正式な法的手続きだからです。
虚偽の申告をすると罰せられます。
この申し立てが虚偽でないことを示す以下5項目をすべてチェックします。
【私は次のように申し立てを行い、その内容に虚偽がないことを表明します。】
□私は侵害された著作権の所有者、当該所有者の正式な代理人です。
□私は、申し立てが行われたコンテンツの使用が、著作権の所有者、代理人、法律によって許可されていないことを確信しています。
□この通知は正論です。
□この手続きにより、著作権侵害に関して虚偽の申し立てや不誠実な申し込みを行った場合、法的に不利な結果になることを認識しています。
□このツールを不正使用した場合、YouTubeアカウントが削除されることを理解しています。
上記すべてチェックし、最後に本名を署名し、「申し立てを送信」をクリックします。
YouTubeから「著作権の侵害に関する通知の確認」というメールが届きますので、
入力フォームと内容が重複するのですが、詳しく書き返信しましょう。
不明点がある場合は再度メールが届くようです。
著作物が侵害されている著作物を特定しやすいように、著作物のタイトル、種類、いつ制作されたか、誰が制作したか、動画に使用されたタイムスタンプ(全部の場合は全体で可)、どこに問題があるかを明確にして、返信しましょう。
報告のあった動画やユーザーについては、YouTubeのスタッフが24時間体制で審査し、コミュニティラインに違反しているかどうかを確認しています。
数日後、結果のメールが届きます。
無事、著作権に関する通知が有効と判断されれば、以下のメールが届くようです。
いつもYouTubeをご利用いただき、ありがとうございます。
お知らせいただきありがとうございます。不適切なコンテンツは削除済みです。
よろしくお願いいたします。
YouTube法務サポートチーム
対象動画を確認してみると、「この動画は【著作権者名(本名注意)】から
著作権法侵害の申し立てがあったため削除されましたという画面になり、削除されています。
重大な場合や繰り返される場合は、投稿者のアカウントごと削除されるようです。
YouTubeに削除依頼する場合で、アカウントを登録していない方や削除依頼の動画が複数ある時は、入力フォームを使わずに、メールアドレスにメールしてみましょう。
文章を打つ手間はかかりますが、スムーズに行けば、
入力フォームで送信するよりも、数日早く削除されるメリットがあります。
YouTubeヘルプの「著作権侵害の通知の要件」のページの下に
「お問い合わせ」と青く表記されたリンクにクリックしてみてください。
YouTubeのメールアドレス「copyright@youtube.com」が表示されます。
こちらへ送信すると自動返信メールが届きますので、丁寧に入力し、返信しましょう。
内容は、先述の入力フォームの内容……動画の問題は何か、申告者は誰か、申し立て者の情報、虚偽でないことを表明する5項目、本名の署名、動画のURLや著作物の種類や問題箇所のタイムスタンプ、著作権物であることの説明等を手動で入力して送信します。
引用:YouTubeより(https://www.youtube.com/)
3.まとめ
老若男女がスマートフォンからYouTubeが気軽にみられる時代。
ネットの世界は実社会ではないようで、けっこう見られています。
影響力は甚大です。
負けないよう、ご自身でできる限りのことはしてみましょう。
本人にとっては誹謗中傷で、風評被害に遭っているにも関わらず、
申し立てが受理されないこともあります。
あなたがご自分で手を尽くしても削除されなかった場合は、
信頼のおける業者に逆SEOの依頼を検討してみるのも手です。
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