サイト売買の相場とサイトの価値を決める基準

サイト売買において、サイト相場と価値がどのように決まるのかという点は、売り手側も買い手側も気になるポイントです。

相場と価値基準がわからないままサイト売買を行うと、相手に言われるがままに自分のサイトを相場より格安で売ってしまったり、価値がないのに高い値段で買ってしまうという失敗もしてしまいます。

そのような失敗をしないためには、サイト売買の相場とどのような基準でサイトの価値が決まっているかを知っておくことが重要になります。

今回の記事では、サイト売買の相場と価値の決まり方について解説していきます。売り手側、買い手側それぞれが考慮する点についても解説していくので、参考にしていただければと思います。

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1.サイトの価値の決まり方と売買の相場

サイト売買では、サイトの価値を決める際に大きく分けて3つのポイントに着目します。

1-1.サイトの収益性

サイトを売買して、そのサイトから発生する収益を引き継ぐことによって得ることができる利益から価値を算出するケースです。この場合、サイトの継続価値の12ヶ月~18ヶ月分の価格が付くのが相場です。サイト売買においてはこの方法での価値算出が一般的で、アフィリエイトサイトはこの方法で算出しやすいです。

売り手側からすると、継続して運営していれば獲得できるであろう収益をまとめて得ることができます。

1-2.システム

サイト売買では単に収益があるかどうかだけが価値になるわけではなく、サイトのシステムそのものが価値になります。ネットショップに参入したいと思ってる企業がEC機能つきのサイトを購入したり、中古車販売に参入する企業が中古車売買のポータルサイトの購入を検討するようなケースです。

1-3.ユーザー資産

サイトによっては直接マネタイズをしていないサイトであっても、大きなアクセスがあったり、サイトの会員が多くいる場合もありますが、そのようなサイトの会員がユーザー資産として価値になるケースです。

1会員あたりの単価の相場は決まっていませんが、ユーザーの質やデータの情報量によっては価格が大きく変動することも有ります。例えば、メールアドレスのみの会員情報と、それに加えて住所年齢性別がわかっているデータでは、1件あたりの価値は変わってきます。

また、結婚相談所であればランダムのリストよりも「結婚に興味がある人」のリストの方が価値は高くなるのは理解ができるのではないかと思います。

・ユーザー資産の例

ユーザーの情報を欲しい側が、1ユーザーの獲得コストが1000円だったとします。

そして、購入しようと思っているサイトの会員(ユーザー)数が20,000人だったとき、買い手側からするとユーザーの獲得コスト【1,000円×20,000人=20,000,000円】よりもサイトの販売価格が安ければ、サイトを購入したいと思うようになります。

2.実際の現場のサイト売買の相場感

上に挙げたように、サイトの価値は「収益性」「システム」「ユーザー価値」を主に査定して価格が決まっていきますが、実際のサイトデューデリジェンスでは査定項目はさらに細かくなり、数字では計れないサイトの「将来性」や「独自性」なども考慮して価格が決まっていきます。

そのため、サイトの相場は存在しないというのが答えになります。

ということは、収益の有無に関係なく価値が決まることもあるので、サイトを売りたいと思ったら一度どれくらいの価格になるか査定に出してみることをおすすめします。

サイトが思っていた以上に価値があることもあれば、収益が上がっている割に価値がつかないということもありえます。

また、売買は取引であるため「どうしてもサイトを買いたい」という人が現れたら、一般的なサイトの相場よりも高値で売れるなど、交渉次第で価格の変動は大きくなることもあるでしょう。

では実際にサイト売買をする際にはどのようなことを考慮して行えばいいのか、売り手側と買い手側の両方の視点から解説していきます。

3.サイトを売る側が考慮する点

サイトを売りたい時の感情としては、

「できるだけ早く売ってしまいたい」

「できるだけ高値で売りたい」

この2点を考える人は多いです。「早く、高く売れる」ケースもありますが、すべての取引が理想通りにスムーズに進むとは限りません。

◎サイトを早く売りたいなら…

もし、サイトを早く売りたいのであれば、「相場よりも安い価格で値付けする」と買い手が早めに見つかる可能性が高くなります。

前述している通り、サイト売買には相場ありませんので何を持って相場よりも安いのかを判断するのも難しいかもしれませんが、

【サイトの営業利益/月】×【12~18ヶ月分】=サイトの値段

これが相場だとするならば、12ヶ月分以下で売却価格を設定すれば買い手が見つかりやすくなりそうです。つまり、サイトを早く売るためには売却価格を安く設定しなければならないので、その点を妥協するかどうかを検討する必要がありそうです。

◎サイトを高く売りたいなら…

サイト売却を急いでいなくて高く売りたいのであれば、サイトデューデリジェンスの結果を踏まえて価格を設定すれば良いですが、買い手が見つからないことも考えられるのがサイト売買です。

なので、高く売りたいのであれば時間をかけて慎重に交渉を進めていきましょう。その際に、最初の売却価格を少し高めで市場に出してみてください。高値で市場に出して購入希望者が現れたらラッキーで、交渉によっては値下げも視野に入れて最初の売却希望価格を設定しましょう。

最初に設定した金額から値上げをすると印象が悪いので、値段をあげようと思っているのであれば、最初から上乗せした金額で市場に出すようにしましょう。

4.サイトを買う側が考慮する点

サイトを買う側が考慮すべき点は、サイトの販売価格が妥当かどうかを判断できるようにしておくということです。つまり、最低限のITリテラシーを身につけておくことが重要になります。

自分はサイトのことは全くわからないというのであれば、自社内のITに詳しい社員に判断してもらうとか、信頼できる業者に判断してもらうことも検討しましょう。

適正なサイトデューデリジェンスが行われているサイトなのかも判断材料としては重要になります。

基本的にはサイト売買の相場感の範疇で市場に出ているサイトであれば良いですが、中には相場よりも高値が付いているサイトもあります。その場合、サイト売却主が高く売りたいということもありますが、サイトのシステム部分の開発費やデザイナーに依頼したオリジナルデザインの費用を上乗せしている場合があります。

その上乗せ部分の金額は妥当なのかの判断も考慮しなければいけません。

4-1.掘り出し物が市場に出ていることもある

当然ですが、質の良いサイトはたくさんの買い手がつき売却価格が安くなることは考えにくいですが、逆に、人気がない(入札が少ない)けれど実は「掘り出し物」的な良いサイトが紛れていることもあります。

現状では収益が上がっていないけれど将来性があったり、マネタイズ方法を検討しなおせば収益を上げることができるサイトもあります。

自身のITリテラシーが高く、サイトの価値を判断することができれば、お得な掘り出し物サイトを見つけ出すこともできます。

5.サイト売買は第三者に仲介・査定してもらうことが重要

サイト売買における売り手と買い手が考慮すべき点を解説していきましたが、サイトの値段よりも大切なのはサイト売買は必ず第三者に仲介してもらうことです。

サイト売買を手短に終わらせたいと思う気持ちや、仲介手数料を取られたくないという思いから、売り手と買い手だけで売買の取引を進めてしまうことが良くありますが、当事者同士だけでの取引はトラブルが発生しやすくなります。

どちらかが不利な条件を提示されても気づかないで契約を締結してしまい、売買後にトラブルが発覚し、仲介者が居なかったために泣き寝入りをしている人も多いようです。

仲介手数料であれば数万円~数十万円で済むところが、入金したのにサイトを譲渡されないとなると数百万~数千万円の損失になってしまうこともあります。場合によっては両者ともに悪気がなくても、気付かないうちにリスクを背負っていることも考えられます。

安全な取引をするためにも必ず仲介業者をたてて、しっかりとデューデリジェンスが行われているサイトかどうかの確認をして、契約書もしっかりと作って、その上で契約締結まで進めていきましょう。

まとめ

今回紹介したサイトの価値の決まり方や相場感がサイト売買の基準になりますが、「早く買いたい」「高く売りたい」など、売買主の希望によっては値段も変わってくるので、最終的には両者で交渉をしてサイトの価格を決めていくことになります。

その際に、妥当な金額から大きく逸脱した金額を提示してしまうと、そもそも交渉の場に乗せることができません。

自分のサイトの妥当な金額はどのくらいなのか知るためにも、サイトの価値の決まり方を知り、さらに客観的な視点から査定をしてもらうことが重要になるのではないでしょうか。