サイト購入に伴う責任とデューデリジェンスを行う重要性とは

近年のテクノロジーの発展と共に、一般の人々のITリテラシーが自然と高くなっていき、それに伴って企業が事業を継続していくためにはウェブマーケティングが欠かせないものになっていきました。

ウェブマーケティングの中には様々な手法がありますが、その基本となるのは「自社サイト(オウンドメディア)」を中心とした集客、販促になります。

ところが、この自社サイトを立ち上げて運営することは誰でもできるようになりましたが、集客に効果があるような結果が出るサイトを運営するのは誰もができるというわけではありません。

また、実際に結果を出すことができるサイトを構築するまでには数ヶ月、数年単位の時間と人件費が掛かるため、その点を考えるとウェブマーケティングは簡単とは言い切れません。

このような背景があるため、「集客できるサイト」のニーズはとても高くなっています。故にサイト売買、サイトM&Aでサイトを購入したいという人は増えてくるでしょう。

しかし、サイト売買は日本では未だ発展していないためか各社サービスが整っておらず、とても安心してサイト売買が行えるとは言えない状況です。

サイト売買市場の中心的な存在の仲介業社の問題が大きいですが、全てを業者に押し付けるのも危険で、実際に売買する売り手、買い手がそれぞれの責任のもとに売買を行う必要があるでしょう。

今回は「買い手の責任」にフォーカスした内容で記事を書いていきます。サイト購入で失敗しないように、買い手側としてどのような責任があるか確認していただきたいと思います。

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1.大前提にある「サイトを買う」ことの責任

ウェブサイトは無形の財産なので、不確定要素が多いということを認識しておきましょう。これは、ITリテラシーが高いウェブサイト制作会社やウェブコンサルタント、ウェブマーケッターでさえ読み切ることができない部分でもあります。

万全な対策を敷いてサイトを運営しているつもりでも常にリスクと隣り合わせであることを認識した上で、サイトを運営しています。但し、これはウェブサイトに限らず、どのようなビジネスでも必ずリスクは伴いますので、必要以上に警戒することはありません。「リスクがある」ということを認識するだけでも大きな対策になります。

そして、サイトを運営する以上はリスクが発生した際には責任が発生することをよく覚えておきましょう。

2.本来、デューデリジェンスは買い手が行うもの

売買対象物を査定することをデューデリジェンスと言います。

このデューデリジェンスは企業M&Aや不動産売買では一般的に行われています。企業M&Aであれあば買収しようとしている企業を財務、法務、システム、ビジネスなどの各方面から査定をして「この企業はどのような企業なのか」を徹底的に調べ上げます。

調べた結果「財務に問題がある」「システムに問題がある」など、その企業の問題点が見えてきますが、企業を買収した結果、どのようなシナジー効果がもたらされるか、あるいはリスクを負わなければならないのかを十分に検討した上で買収するるかどうかの判断を下すことになります。

そのため、M&Aにおいてデューデリジェンスを行わないで企業を買収することは常識的に考えられません。

デューデリジェンスを十分に行わないで買収した際に、その結果に問題があって、それが経営に致命的な傷を負わすものであっても、本来であれば買い手のデューデリジェンス不足と判断されます。

買い手側としては、できるだけ入念にデューデリジェンスを行うべきなのです。

3.サイト売買ではデューデリジェンスが行われていない!?

ところが、サイト売買においては買い手によるデューデリジェンスが行われていないのが現状です。買収予定のサイトの情報を得る方法としては、サイト売買仲介業者に掲載された簡単なPL(財務諸表)と、エクセルなどに簡単にまとめたサイトのトラフィック情報が基本です。

その他の情報を知りたければ、売買交渉の中で質問をしていかなければいけません。

仲介業者がサポートしてくれる場合もありますが、ほとんどの場合は基本的な情報を聞き出してくれるだけにすぎず、そのサイトを買収した結果、自社にどのような効果があるのか?という部分までアドバイスをくれる仲介業者はありません。

ある程度のITリテラシーが高い担当者がいる企業であれば問題ありませんが、サイトを買収したいと思う企業の中には、 ITリテラシーが高いとは言えない企業も存在します。むしろ、今までITリテラシーがない「素人」だからこそ、すでに収益を上げているサイトの買収に興味を持つのではないでしょうか。

3-1.素人だからこそ「デューデリジェンス」が重要になる

そうだとしたら、より一層、デューデリジェンスが必要になるはずです。サイトのことがわからないこそ、買収予定のサイトがどのようなものなのかを徹底的に調べる必要があります。

今まで本格的にサイトを運営してこなかった企業が、時間をかけずに、すでに結果が出ているサイトを運営できることがサイト売買の最大のメリットであるので、サイト売買に可能性を感じてサイトを買収しようとするマインドと試みは非常に目のつけどころが良いです。

しかしサイト売買で失敗してしまう買い手が多いのは、「デューデリジェンス」というところまでやりきれないことが原因ではないかと思います。

4.サイト売買で力を借りるべき専門家とは

基本的にサイト売買ではデューデリジェンスを行うべきです。このデューデリジェンスの重要性を伝えていなかったサイト売買に関連する業者にも責任はありますが、これからサイト売買を行う方には、必ずデューデリジェンスを行って欲しいと思います。

中でも、特にサイト売買でデューデリジェンスが必要なパターンとしては、

  • サイトの規模が大きい
  • ITリテラシーが低い(素人)

この2つです。

あるいは、自分自身で売買をなんとか行おうとするのではなく、各専門家に売買のサポートをしてもらうことが重要になります。

力を借りるべき専門家をまとめたので確認しておきましょう。

4-1.仲介業者

一般的には仲介業者を利用してサイト売買を行います。仲介業者の仕事としては基本的には売り手と買い手のマッチングをして、売買交渉のサポートを行うことがメインの仕事です。

仲介業者の料金体型は、

  • 登録料金
  • 基本仲介手数料
  • 成約報酬

などを払って利用することが一般的です。

仲介業者によっては、登録料や仲介手数料を無料にして成功報酬のみを取るという業者もあります。

サービス体型は様々ですが、利用する際には料金で判断するよりも「サービス内容」重視で仲介業者を選ぶことをおすすめします。

仲介手数料が無料で費用を抑えることが可能でも、全くサポートをしてもらえずに売買の商談が大変だったということもあります。サイト売買が初めての方や慣れていない方にとっては、全くサポートがない状態で交渉をするのは想像以上の手間がかかります。

仲介業者に任せることは重要ですが「どの業者を選ぶのか」ということも重要になります。

4-2.弁護士

弁護士は「契約書の作成」をするときに力を借りると良いでしょう。

契約書の項目内容によってはサイト売買後に不利になってしまうような条件が記載されていることもあります。サイト売買の契約締結は契約書を持って完了となるので、重要な書類なのです。

契約締結までに様々な交渉を行って体力を奪われてしまいますが、契約締結までは気を抜けません。特に仲介業者を介さずに売買を行う場合は最後にしっかりと詰めるために、契約書の作成だけ弁護士に依頼するケースもあります。

弁護士の力を借りるとき、弁護士の中にはM&Aに強い方がいるので、サイト売買の仲介や契約書の作成を弁護士に依頼する際はそのような方に依頼すると良いです。しかし、M&Aに強いと言ってもサイト売買となるとITの知識が必要になるので、そこまでカバーしている弁護士を探すのは大変かもしれません。

サイト売買仲介業者と同じように「弁護士に依頼したから、あとは任せて大丈夫」とは思わないことが重要です。

4-3.サイト査定サービス

日本のサイト売買市場では、サイト査定サービスを行っている企業はほとんど見受けられませんが、いわゆるデューデリジェンスを専門的に行ってくれる業者はいくつか存在します。

このようなサービスを行っている業者がサービスをはじめた経緯としては、

「自分でサイト売買を行った際にとても不便だったから、形を整えてより簡単にサイト売買ができるようにしたい」

という思いで行っている業者が多いです。

そのため、仲介業者や弁護士に依頼して不便だったことを踏まえてサービスを体系化しているので、仲介業者や弁護士の話よりも実践的でわかりやすい情報を提供してくれます。

また、既存のサービスで買収したいサイトの査定をしてくれるものはあまりありませんが、本来、買い手がデューデリジェンスを行うのが常識的と考えると、買い手がこのようなサイト査定サービスにデューデリジェンスを依頼することが必要でしょう。

5.買い手からのデューデリジェンス依頼は増加している

サイト売買市場のデューデリジェンスは未だ浸透していないのが現状です。特に、買い手がデューデリジェンスをするという発想を持っている人はほとんどいないのではないでしょうか。

実は、このデューデリジェンスを行わないことによってサイト売買を失敗してしまっている人が非常に多くいます。

売り手にとっては、デューデリジェンスを行うことで売却予定のサイトを適切に評価することができるので、本来あるサイトの価値をそのまま値段に反映させることができます。現状のサイト売買業者が行っている簡単なPLとトラフィック情報だけでサイトの値段を決めるだけでは、そのサイトの価値を十分に評価できるとは言えません。

少しでもサイトを高く売るためにも、デューデリジェンスをやるべきなのです。

一方、買い手にとってもデューデリジェンスは重要な項目です。

サイトの情報が細部までわからなければ、買収後にそのシナジー効果を最大限に発揮することができません。買収予定のサイトのメリット・デメリットが事前にある程度わかれば、買収後にどのような対策を行えば良いか把握することができます。

SEO状況、市場動向、マーケティング手法、運営システム、リスクなどの情報が多ければ多いほど、買収後に有利にサイトの運営をすることが可能になります。

私たちもサイトデューデリジェンスのサービスを初めて以来、売り手側の方からのデューデリジェンスのご依頼が多かったですが、買い手の方の中にも逸早くデューデリジェンスの重要性に気がつかれた方からはご依頼を頂いています。

その数は日々増加しているので、徐々に買い手側のデューデリジェンスの重要性が認識されるようになってきたのだと思います。

もし、あなたがサイトの買収を検討していて、買収予定のサイトのデューデリジェンスを行うことの重要性にお気づきであれば、まずは弊社にお問い合わせください。買い手側が気をつけるポイントを直接お伝えします。