サイト売買に潜んでるリスクと回避するための方法

サイト売買は、今や企業間同士の大きな案件の取引だけでなく、中小企業や個人事業主なども参入しており、売買されるサイトの規模も多岐に渡ります。しかし、サイト売買を経験したことがあるという人はとても少ないのが現状です。

特に買い手側にとっては、経験が少ないとサイト売買の流れを把握できず、売り手のペースで乗せられて、不本意な取引に終わってしまうということもあります。

もちろん、売り手にとっても少なからずリスクはあるので、サイト売買に当たってどのような点に気をつければいいか、確認しておきましょう。

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1.サイト売買のリスク【売り手側】

サイトの売り手側は買い手側に比べるとリスクは少ないですが、譲渡後に関わるリスクが多いので、先のことも考えて、見落とさないようにしましょう。

1-1.サイトの価値は適正か

サイトを売るときに一番気になるのは「どのくらいの金額で売れるのか?」ということではないでしょうか。サイト査定の明確な基準がないため、サイトの価値を決めることは難しいかもしれません。

一般的に、アフィリエイトサイトであれば、月の収益の12~18ヶ月分の値段が付くと言われていますが、収益性だけで判断されるわけではなく、アクセス数や会員数などの数字で見ることができる査定基準もあれば、将来性や独自性など数字で測ることができない付加価値も評価の基準になります。

【参考記事】アフィリエイトサイトを売買するメリット・デメリットとは?

サイトを売却するときに希望売却価格を出すことになりますが、自分のサイトのポテンシャルを運営者自身が把握していないため、本来の価値よりも低い価格で売りに出してしまうこともあります。

特にウェブに詳しくない人にとってはどこまでサイトに価値があるのかわからないと思うので、サイトデューデリジェンスを行って、サイトの適正な価格を出してもらうようにしましょう。

1-2.代金を回収できるか

サイト売買後のリスクですが、サイトを譲渡したのに代金が振り込まれないというトラブルも少なくありません。

特に当事者間で売買を行った際に起こりやすく、サイト売却側としては大きなリスクになります。

1-3.サイト譲渡後にトラブルが発生しないか

売買契約がスムーズに進み譲渡も無事に終わった後に発生するトラブルもあります。例えばECサイトの場合、紹介した仕入先とサイト買収主とのトラブルや、売買契約時には両者ともに把握していなかった隠れたリスクが明るみになってしまうこともあります。

いわゆる「瑕疵」にあたるところですが、サイト売却主にとってはリスクであるということを把握することで、未然にトラブルを防げることもあります。

2.サイト売買のリスク【買い手側】

サイトのように形のないものの売買はどうしても多少のリスクが発生してしまいます。最初に提示された情報から、譲渡後の運営フローに入るまで、リスクを考えなければいけません。

2-1.サイトの価格は相場に比べて高くないか

ITに詳しくない人にとって、サイトの価値は本当にどのくらいあるのかを見極めるのは難しいでしょう。本当はそこまでサイトの価値がなかったとしても、売り手側サイトの価値を上手いように話されると、無知がゆえに鵜呑みにしてしまうことがあります。

実際に、ITのことがわからずに相場よりも高い値段で購入してしまったという人たくさんいます。

2-2.サイトをスムーズに譲渡してもらえるか

売買契約が締結した後に取引が行われますが、代金を振り込んだのにサイトをスムーズに譲渡してもらえないことがあります。中にはお金を振り込んだ後に連絡が取れなくなり泣き寝入りをするしかないというケースも稀ではありません。

2-3.取引の相手が本当にサイトを所有しているか

これは決してやってはいけませんが、取引の相手がサイトを所有していないのに、嘘の情報を売りに出しているということもあります。デューデリジェンスがされているか確認したりエスクローサービスを使えば、未然に防ぐことはできますが、無形物のサイトを売買するがゆえに生まれるリスクということを覚えておきましょう。

2-4.提示された情報に虚偽はないか

売り手は基本的にサイトの悪い部分は見せたくないというのが本音で、できるだけ高く売るためにデータを虚偽報告している場合もあります。

少しでも不自然なデータだと感じたら、売却側に質問をして疑問を解決しておきましょう。

2-5.サイト譲渡後にスムーズに運営できるノウハウはあるか

これは意外と見落としがちですが、サイト譲渡前と同じレベルを維持してサイトを運営するノウハウがあるか、確認しておくことが重要です。

せっかく優秀なサイトを購入することができても、運営するノウハウがなければ収益を上げることができません。いくら安定して収益が上がっているサイトとはいえ、完全放置で収益を上げることは容易ではありません。

サイト売買前に、自社でサイトを運営できるリソースがあるのかを確認して、なければ外部に委託するなど、事前にある程度確認しておきましょう。

また、サイトの引き渡しの際に運営ノウハウもしっかりと聞いておくことも大切です。契約内容によっては運営ノウハウは譲渡しないという契約もあるので、その辺はどこまで教えてもらえるのか、商談の段階でしっかりと確認しておきましょう

3.サイト売買のリスクを回避するための方法

サイト売買でのリスクはある程度パターンが決まっており、しっかりと対策をすれば回避できるリスクもたくさんあります。

リスク回避の対策は多少の手間とお金がかかってしまうかもしれませんが、数百万円、数千万円の損失と比べるとリスクヘッジは欠かせません。

3-1.直接取引きは避ける

当事者間での直接の取引はどうしてもトラブルが発生しやすくなってしまいます。サイトを売る側も買う側も、早く売りたい早く買いたいという気持ちが先走ってしまい、契約書の内容が不十分になってしまうこともあります。

また、デューデリジェンス、エスクローサービスなど、リスク回避方法は仲介者がいて成り立つので、冷静に判断できる仲介業者に依頼して取引するだけでもリスクは大幅に軽減できます。

[aside type=”normal”]「サイト売買仲介業者について知っておきたい基礎知識」こちらの記事で仲介業者を選ぶ際のポイントや注意点をまとめました。[/aside]

3-2.契約書を用意する

サイト売買の契約書を作成しなかったためにサイト譲渡後に後悔してしまうこともあります。気をつけていても、実際に運用を始めると「事前に決めておけば良かった」と思うことも多々有るでしょう。

特にサイト売買初心者にとっては、サイトを運営フローに乗せるまでの流れが未知数で、どこに気を使えばいいかわからないことでしょう。

弁護士を介さないで当事者間で契約書を作成する際には、しっかりと注意して条文を作るようにしましょう。

[aside type=”normal”]契約書と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、枠組みに沿って作成すれば専門家ではなくても用意することは可能です。「サイト売買契約書の項目と6つのチェックポイント」こちらの記事に契約書作成のポイントをまとめました。[/aside]

3-3.サイトの査定をやってもらう

サイトを様々な角度から調査してもらうことを『デューデリジェンス』と言いますが、適正なデューデリジェンスを行うことでリスクは大分減っていきます。

主に「ビジネス」「財務」「システム」「法務」の4つの項目からのデューデリジェンスが一般的です。

サイトデューデリジェンスを行うことによって、買い手側はサイトの情報を信頼できるというメリットがありますが、売り手側にとっても未然に隠れたリスクを確認できるので、契約締結後のトラブルを避けることができる点はメリットになります。

また、自分が思っていた以上にサイトに価値があることに気がつくかもしれないので、客観的に査定してもらうことをおすすめします。

サイト売買のリスク まとめ

サイトを運営している限り、リスクを極力少なくすることはできてもゼロにすることはできません。多少のリスクが存在するモノを売買するわけなので、当然多少のリスクが伴うことは避けられません。

今回紹介したサイト売買のリスクは一般的に発生しているものですが、それ以外にも隠れたリスクが存在することもあります。そのことを念頭に置いてサイト売買をするようにしましょう。

とは言っても、基本的に適正は取引を行っていれば恐れるほどのリスクが付きまとうわけではありません。

結局、サイト売買を成功させるためには、両者が信頼しあって取引ができるかどうかという点も大きく関わってきます。特にリスクやトラブルは、取引の中で信頼が生まれれば少なくすることは可能になります。

サイト売買は、成功すれば両者にとってメリットになるので、トラブルなく売買が行われることを願っています。