サイト売買は儲かるのか?優良サイトを見分ける3つの指標

サイト売買の認知度が高くなってきています。

日本ではサイト売買市場は2006年頃にピークを迎え、一時はリーマンショックなどの影響で落ち込みましたが、2017年頃から再びサイト売買市場が盛んになってきています。

今まではサイト売買は企業が行っているイメージでしたが、個人が小規模サイトを売買する案件も増えてきています。そのような背景もあり、ブロガー、アフィリエイターの方々が自身のサイトでサイト売買について言及している記事も見かけるようになってきました。

サイト売買は副業の一つとしても注目されるようになってきており、「実際に儲かるのか?」について気になる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、サイト売買で儲ける方法と儲かる優良サイトを見分ける3つの指標を紹介します。

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1.儲かるサイトを見つけるための3つの指標

サイト売買を行う際は、サイト売買仲介業者を訪れて、自分の求めているサイトがあるかどうか探しに行くと思いますが、表の掲示板に掲載されているサイト情報だけでは、このサイトは儲かるのか?判断しにくいのではないでしょうか?

実際のサイト売買仲介業者を見てみると、

サイトストックの表

このようにサイトの情報が載っています。

  • サイト形態
  • サイトカテゴリ
  • サイト概要
  • 希望価格

などがありますが、重要な情報は、

  • 月間売上
  • サーバー費
  • 売上原価
  • 広告/販促費
  • 人件費
  • 月間営業利益
  • 会員数
  • 月間PV数
  • 月間UU数

です。

これらのデータを元に、もう少し詳しく「このサイトは儲かるのか?」を確認していきます。

そこで見るべき指標は、

売上高利益率」
「資本回転率」

そしてこの2つの指標を掛け合わせた、

「投資利益率」

です。

では今回は例として、

Aサイト
販売価格:500万円
年間利益:150万円
年間売上高:250万円

Bサイト
販売価格:550万円
年間利益:180万円
年間売上高:200万円

この2つのサイトのデータを使いながらそれぞれの指標を解説していきます。

1-1.売上高利益率

儲かるサイトかどうかを判断するためには、どの情報を見れば良いのでしょうか?サイトを運営するのにも人件費がかかり、ECサイトなどによっては仕入れなどの経費がかかることもあります。

なので、売上だけをみて儲かるかどうかは判断できません。売上ではないとしたら、「利益」を見るだろうと見当がつくと思いますが、A、Bサイトの比較した際にそもそも売上が違うので単純に数字だけでは判断ができません。

そこで売上高利益率をみていきます。

売上高利益率は「利益/売上高」で算出されます。

Aサイト:年間利益150万円/年間売上高250万円=60%

Bサイト:年間利益180万円/年間売上高200万円=90%

上の例で算出すると、Bサイトの方が売上高利益率が高いことがわかりました。

利益率をみるとBサイトを購入すべきと思うかもしれませんが、投資額を考慮して判断しないとお得のサイトかどうかは判断できません。

そこで、次に見るべき指標が「資本回転率」です。

1-2.資本回転率

資本回転率は、初期投資が効率が良いかを検討する際に使える指標で、今回でいうと「どちらのサイトが効率よく初期投資を回収できるか」を観ることができます。

資本回転率は「売上高/投資額」で算出されます。

Aサイト:年間売上高250万円/購入価格500万円=0.5回

Bサイト:年間売上高200万円/購入価格550万円=0.36回

この回転率が高いほど少額の投資で高い売上を上げており初期投資の効率が良いと考えられています。なので、今回はAサイトの方が良い投資と考えられます。

1-3.投資利益率

「売上が高くても利益がなければよくない」これを判断するのが売上高利益率で、

「利益が出ていても初期投資が大きすぎるのもよくない」これを判断するのが資本回転率。

購入の検討をしているサイトが複数ある場合、「利益が上がっていて、かつ、初期投資の効率が良い」サイトを判断するために、この「売上高利益率」「資本回転率」2つの指標を統合して、一発で買うべきサイトかどうかを判断できる指標が「投資利益率」です。

投資利益率は「利益/投資額」で算出されます。

Aサイト:年間利益150万円/購入価格500万円=30%

Bサイト:年間利益180万円/購入価格550万円=33%

ということで、今回比較したサイトはBサイトを買うべき!ということがわかりました。

ただ、今回は財務のみを見た儲かるサイトの判断でしたが、実際には多角的にサイトを査定して価値を算出する必要があります。そこで、サイトデューデリジェンスが必要になってくるのです。

また、次項で解説しますが、収益を維持できるかどうかについても検討しなければいけません。

2.サイト譲渡後に収益が維持できるかがポイント

単にサイト売買で儲けようとしたときに注目するべき点は収益性です。儲けるサイトが見つかったとしても、承継前の収益を最低でも維持して予定通りに回収していきたいところですが、収益を維持するためには幾つか抑えるべきポイントがあります。

2-1.広告・アフィリエイト先が変わる

まず一つ目ですが、サイト売買によって当然ですがサイトの運営者が変わります。実はこのサイトの運営者が変わるという点が一番重要なのですが、見落としがちなところでもあります。

サイトの収益が広告やアフィリエイトで発生している場合、運営者が変わることによって広告やアフィリエイトリンクを変更しなければいけないことがあります。

例えばアフィリエイトの場合、運営者とコンテンツホルダーの中が良くてそのコネで高単価でアフィリエイトをやらせてもらっていたということがあります。コンテンツホルダーとしては、運営者が変われば高単価で報酬を出す理由はないので、これまでのようなアフィリエイトリンクを貼ることができなくなってしまいます。

単純に今までは商品単価が1000円でアフィリエイトさせてもらっていたものが、サイト譲渡後は商品単価が500円になってしまったら、売上も半減してしまいます。

このように、サイト売買に伴い広告先やアフィリエイトリンクが変わるのかどうか、それにより収益がどのくらい変化するのかどうか、シミュレーションしてからサイトを購入するようにしましょう。

2-2.アクセスは維持できるか?

収益を今までと同じように上げるためには、最低でも今までと同じアクセスを確保しなければいけません。サイトによってはアクセスを維持するために毎日更新する必要があるものもあれば、週に1回更新すればアクセスを維持できるサイトもあります。

また、場合によってはSEOの知識が必要だったり、同時にソーシャルメディアの運用をしなければいけない場合もあるかもしれません。

なので、サイトを購入する前に売り手にアクセスを維持するために気をつけるべきことはないか、また特殊なスキルは要するか、確認するようにしましょう。

2-2-1.流行は終わっていないか?

アクセス維持をするに当たって気を付けたいポイントとして、「そのサイトの流行は終わっていないか?」確認しておくことが重要です。いくらスキルの面でアクセス維持できる体制が整っていても市場の落ち込みにはかないません。

場合によっては、売り手側は「まだ収益は上がっているけど、このサイトの将来性はないから売ってしまおう」と思ってサイトを売却しているかもしれません。

単に現在の売上だけをみて「このサイトは買いだ!!」と判断するのではなくて、流行という側面からもサイトをチェックするようにしましょう。

2-3.運営体制が整っているか?

「広告・アフィリエイトリンクが変わる」「アクセスは維持できるか」これらを踏まえて、では実際に収益を維持するための運営体制は整っているのかについても準備・確認をしておく必要があるでしょう。

例えば、アクセス維持のためには毎日記事の更新が必要なサイトを購入し、いざサイトを譲渡されて運用を始めてみたら更新が想像以上に大変で結局更新できなくなってしまった。という事例もあります。

また、想像以上に高度なSEO対策のスキルが必要で、到底自分では管理できなかったなど、いざ運営してみないとわからないのも事実です。

このようなトラブルを防ぐためには、事前に売り手にサイトの運営方法を聞いておくこと、これに尽きます。必要であれば運営マニュアルを作成してもらい、マニュアルも譲渡の対象になるように契約書を作成しましょう。

3.サイトの価値は買い手によって様々

今回は基本的に副業などでサイト売買を行う際に参考にしていただける内容にするために、サイト売買で儲かるかどうか?というキャッシュポイントを広告収入、アフィリエイト収入に置いて紹介していきましたが、サイトの価値は収益性だけでなく、買い手によっては様々な価値を求めています。

例えば企業であるケースで、自社で運営しているサイトもある程度収益を上げているが、ウェブの市場には競合サイトもあり、仮に競合サイトも自社サイトとして統合して運営できれば「シェア拡大」「コンテンツ充実」などの効果を得ることができます。このケースも最終的には収益が上がるようになりますが、その他の側面も考慮してサイトの購入を検討しています。

また、自社では作りきれない充実したコンテンツを、他社や個人が所有していることもありますが、コンテンツ拡大のためにサイトを購入する企業もあります。企業が作るサイトよりも趣味で個人が作るサイトの方がユーザー目線で充実した内容を発信している、ということはよくあるケースです。

3-1.将来性に価値を置いている買い手もいる

市場に出ているサイトの中には、収益は上がっていないけど、内容が充実していて今後伸びる可能性があるサイトも多く存在しています。ウェブに強い人間であれば将来性があるかどうかを見極めることができるので、たとえ現在収益が上がっていないサイトだとしても価値を感じて購入する人も多いです。

まとめ

サイト売買は儲かるか?確認していきましたが、いかがでしょうか。

単にサイトの財務だけを見て儲かるかどうかを判断する場合は「投資利益率」を見て儲かるかどうかを判断することができますが、サイトの収益を維持することができるかどうか、という点やサイト2将来性はあるかどうか、なども判断しなければいけません。

最近では数万円から売却されているサイトもあるので、お試しでサイト売買を行うならば綿密に査定しなくても良いかもしれませんが、本格的に稼ごうと考えたときには多方面からサイトの価値を判断する必要があるでしょう。