サイト売買情報|個人情報は売買できるのか?

サイト売買において、サイトと共に会員データなどの個人情報が付随して譲渡対象物になることも多いですが、インターネットにおける個人情報の扱いは慎重に行わなければいけません。

サイト売買で個人情報に関してのトラブルに巻き込まれないように、「個人情報は売買できるのか」法律上の問題とポイントを確認していきましょう。

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1.サイトに付随する個人情報とは?

サイト売買は単なるサイトだけが譲渡の対象になるのではなく、契約内容によってはサイトに付随するドメインや運営者・ライター、取引先・仕入先まで譲渡の対象になることもあります。

そして、その中にはメルマガ読者、サイト会員データ、などの「個人情報」も含まれることもあります。

あなたも、会員として登録しているサイトがあると思いますが、一般ユーザーも、このネットとスマホが普及している今では、個人情報をサイトに登録している人も多くなっています。

1-1.会員データに価値を置く買い手もいる

会員データがあれば、ユーザーの属性や傾向を知ることができたり、直接情報を届けることも可能になるので、企業にとっては貴重なデータです。中には、サイトで発生している収益よりも会員データを重要視して、そこに価値を置いている企業もあります。

しかし、売り手の視点から見たときに、会員データなどの個人情報を重要視しておらず、そこには価値がないと思ってしまっている企業もあります。

しっかりと査定すればサイトに付随する譲渡物にも値段が付くことがわかるのですが、そうとは知らないまま安い値段で売ってしまう売り手も多いようです。

2.サイト売買で個人情報売買できるのか?

では本題に入りますが、前述したように個人情報に価値を置いている企業は、サイト売買で求めている譲渡物はもちろん個人情報ですが、そもそも個人情報は売買することができるのか?疑問が浮かぶかもしれません。

個人情報保護法では、本人の同意がなければ第三者への情報提供は認められないことになっています。これを聞くと、売買の際に情報提供してもらっている会員全員に同意を求めなければいけないように受け取れます。果たしてそこまで大変なことを行わなければならないのでしょうか?

2-1.法律的にどうなっているのか?

結論から言うと「条件を満たせば」同意なしで個人情報を譲渡することができます。

サイト売買は「売買」と言われますが個人情報そのものが売買されるわけではなく、「事業譲渡」という形でそれに伴って個人情報も付随すると考えられます。

個人情報保護法では、「合併や営業譲渡に伴い、個人データが提供される場合は会員本人の承諾なくして会員データを受け取ることができる」

とされており、このような正当な理由がある場合は譲渡することができるというわけでです。

また、個人情報が譲渡された場合でも、買い手側には個人情報の利用制限が設けられています。

  1. 本人に承諾を得ている範囲内
  2. 通知・公表された利用目的の達成に必要な範囲内で利用する場合

この制限を満たすことが条件となります。

例えば、承継前の企業が「新商品やサービスの紹介のために個人情報を利用します」という目的で会員データを集めていたとしたら、譲渡後の企業でもその範囲以内でデータを使わなければいけません。

2-2.該当するサイト売買が「事業譲渡」に当たるかがポイント

個人情報の譲渡についてですが、簡単に言えば「該当するサイト売買が事業譲渡であれば問題はない」ということです。

事業譲渡に当たるかどうかという点に関しては、サイトを含めた事業ごと買い取れば問題はありません。サイト売買自体が企業のM&Aにおける「買収」の中の「事業譲渡」に近いとされているので、難しく考えすぎる必要はないでしょう。

サイト売買と事業譲渡に関しては「」こちらの記事で解説しているので参考にしていただければと思います。

3.個人情報の扱いは慎重に

個人情報は貴重なデータになりますが、デリケートに扱わなければいけません。事業譲渡で個人情報も買い取ることができたからと言え、慎重に扱うことが大切です。

個人情報の使い方もそうですが、インターネットにおいて一番注意しなければいけないのは「個人情報の漏えい」です。

特に、今までサイトを扱った経験が少ない場合、運営しているうちに気付かないところで個人情報を漏らしてしまうこともあります。

企業の信用関係にも直結する問題になりかねないので、その取り扱いは慎重に行いましょう。

まとめ

今回はサイト売買で一般的に言われている個人情報の扱い方について解説していきましたが、実際の現場では案件によって異なるので、サイト売買を検討されている方で個人情報について不明な点や不安なことがある場合は、弁護士に相談することをおすすめします。

また、買い手は個人データに価値があることを分かった上で譲渡を求めますが、売り手は個人データの価値を軽視しがちなところがあるように感じます。

サイトの価値は、その収益性だけが全てではなく、個人情報はじめ、独自性・将来性、SEO関連、などなど、総合的に査定してサイトの価格が決まります。売却を検討されている方は、サイトの価値はどのくらいあるのか今一度確認してみてください。