既存のホームページを売買する理由とメリット

「ホームページが欲しい」

そう思ったときに考えるのは業者に制作を依頼するか自分で作るかのどちらかを考えると思いますが、それ以外にもホームページを手に入れる方法があります。

それが「ホームページ売買」です。

ホームページが売買されていることを知っている人は少ないので、既存のホームページを買うとはどういったことなのかイメージできないかもしれませんが、そのメリットと効果が注目されてきています。

今回は、既存のホームページを売買する理由とそのメリットを紹介していきます。

zikeidancta

1.ホームページ売買とは?

ホームページ売買はサイト売買と同じと考えて差し支えありません。

ホームページを売りたい側も事情としては、何らかの理由でホームページの運営ができなくなったり、手放す必要が出てきてしまったときに、そのままサイトを閉じるだけでは何も発生しませんが、サイトが売れればまとまったお金を得ることができます。

ホームページを買いたい側の事情としては、これからサイトを作るとなると時間もお金もかかるのであれば、すでに運用されていて成果が出ているホームページを買うことで事業の見通しも立てやすくなりますし、何より時間を短縮することができます。

このように両者のニーズをマッチングしてホームページを売買するビジネスが「サイト売買」です。

2.ホームページ売買をする理由

ホームページ売買のメリットを考えた上で、そのメリットをうまく利用すべくホームページ売買を行う企業の目的はさまざまです。企業のM&Aでは新規事業の参入、複数の事業によるシナジー効果(相乗効果)などが目的としてあげられますが、ホームページ売買においても同様の目的、理由によって売買が行われます。

では、「売り手側」「買い手側」それぞれの事情について解説していきます。

2-1.売り手側

ホームページ売買は、収益が上がっているホームページを売買するため、「収益が上がっているならわざわざ売らないで自分でサイトを持っていればいいのに」と思う方もいるようですが、ホームページを手放さなければいけない事情もあるようです。

いずれの理由についても、次の事業につなげるための売却であり、ホームページ売買を有効的に使っています。

・運営難

単純に運営ができなくなってホームページを手放さざるを得ない状況になってしまったケースです。ホームページを管理していたWeb担当者が退社してしまい運営できなくなることや、サイト自体の収益が上がっているけれど、それを運営する人件費を考えると赤字になってしまうなど、ホームページを所有している企業ならではの事情もあるようです。

そのような場合、ただ単位閉鎖してしまうよりも、収益が上がっているホームページであれば売却すればある程度まとまったお金を回収することができるのです。

・事業からの撤退・集中化

ビジネスの世界において、特にネットの世界においては急激な変化が付き物で、今まで順調だったビジネスも急に撤退せざるを得ない状況になることもあります。また、本業のビジネスに経営資源を集中化させるために副業的なサイトを手放したいということもあります。

そのような場合においても、サイトを売却すればその売却益を本業の経営資源を投入できます。

・別事業の資金調達

これは企業ではなく、副業的にアフィリエイトサイトなどを運営している“週末起業家”と言われるサラリーマンのような人の例ですが、新規事業を立ち上げようとしたときにまとまった資金を確保するために、今まで運用してきたサイトを売却して資金調達をするケースです。

2-2.買い手側

一方、売り手側にも様々な理由があるように、買い手側にもサイトを購入する目的があります。ゼロからサイトを立ち上げようとすると収益が上がるまでの見通しは立ちにくいし、どのくらいの時間がかかるのかわかりません。しかし、すでに収益が上がっていることがわかっているホームページであれば、事業予測も立てやすく、ホームページを構築する時間も短縮できます。

その他、買い手側の事情を確認していきます。

・業務・シェアの拡大

企業のM&Aでは、業務拡大やシェア拡大、新規事業への参入などが目的とするものが中心ですが、それと同じようホームページでも業務拡大を目的として売買を行うことがあります。

業績に悩みがある企業であれば、集客力アップや成長分野への参入を目的としてホームページ売買を行うこともあります。

また、自社である程度の集客力を確立しているものの、それと同じくらいの集客力を持っているライバルサイトがあることもあるでしょう。そこで、ライバルサイトを購入して自社サイトと統合して運用することでシェアを拡大し、一気に事業拡大を狙う目的もあります。

・集客力の拡大

現在、グーグルやヤフーなどの検索サービスを使ってホームページを探すユーザーは非常に多くなっている中で、いかに自分のホームページを検索上位表示させるかがポイントとなっています。

このように検索で上位表示させるための対策を「SEO」と言いますが、2017年現在、このSEO対策が高水準でされているホームページの評価が非常に高くなってきています。

コンテンツSEOなどと言われるSEO対策の手法を用いて、検索エンジンに嫌われない正攻法のホームページを運営している企業も増えてきていますが、自社でゼロから行うリソースがない場合に、高水準でSEO対策がされているホームページを購入して、自社がすでに持っていたサイトと連携させれば高い集客効果が見込めるようになります。

・投資目的

サイトを転売目的で購入するという新しいパターンのホームページ売買の流れも生まれて来ています。サイトを安い値段で購入し、自社で運用していきながらホームページを成長させて価値を高めることで、比較的短期間で売却益を手に入れることが可能になります。

ホームページを運営するノウハウがある企業であれば、サイトを購入する段階で成長する可能性が高いサイトを購入することができれば、投資目的のホームページ売買は面白いやり方として注目されていくでしょう。

3.ホームページを買収した後の注意点

ホームページ売買では、トラブルなく契約締結した後にリスクを抱えるのは買収側の方です。売却側にとっては、しっかりとしたデューデリジェンスのデータを提出して、サイトの代金を回収できればそれ以降はこれといったリスクはありません。唯一、瑕疵担保責任をどこ負うかについてだけ気をつけなければならないですが、契約の段階で両者が納得いく条件が揃えば、問題はありません。

しかし買収側は、ホームページを買収した後に運用していかなければいけません。ホームページを買ったらそのままにしておけば収益が上がるのかと言うと、そうではありません。

なので、ホームページを買収する前に、

  • ホームページを管理できる体制が整っているか?
  • ホームページの収益を維持することができるか?
  • ホームページの効果を最大化することができるか?

この3つのことについてクリアできるのかを検討しておきましょう。

3-1.ホームページを管理できる体制が整っているか?

ホームページの運営管理は、ITに強い人にとっては難しいことではありませんが、ITリテラシーが低い人にとってはとても難しく思うかもしれません。

なので、もし買収予定のホームページが初めてのWebサイトで、自社にWeb担当者がいないのであれば、サイトの運営ノウハウも一緒に用意しておかなければいけません。

ITに強い人を雇うのか、外部の業者に運営を委託するのか、今いる人材を教育するのか、やり方はいろいろあるのであらゆる方法を検討することをおすすめします。

3-2.ホームページの収益を維持することができるか?

運営する人を確保できたら、次はホームページの収益を維持できるのか?がポイントとなります。ホームページを買収する前と同じくらいの収益をあげるとしたら、更新頻度はどのくらい必要なのかなども、しっかりと売却主に質問をしておきましょう。

自社で教育した人材で収益を維持できる場合もあれば、SEO対策などの高度で専門的な知識とスキルが必要ということもあります。収益を維持することまで考えないでホームページを買収している人も少なくありません。

3-3.ホームページの効果を最大化することができるか?

ホームページの収益を維持できれば万々歳ですが、もしかするとホームページを育成して成長させることができれば、今まで以上に収益を上げることができるかもしれません。

自社のリソースでは成長させるほどの運用はできないかもしれませんが、業者にホームページの育成と運用を依頼すれば、ホームページが大きく化けることもあります。ホームページの購入時にサイトデューデリジェンスが行われていれば、ホームページの将来性についても査定してもらっているので、将来性があるサイトを購入した場合はホームページ効果を最大化できるような運営体制を整えておきましょう。

まとめ

ホームページ売買が注目されてきて、案件によってはホームページに数千万円の値段が付くものもありますが、そのような背景にはホームページ(ウェブサイト)自体に価値があると認識されてきたことが挙げられます。

また、ホームページを買いたいという企業が多く存在しているのは、ホームページで成果をあげるのに苦戦している企業も多いと考えられます。ホームページ売買は売り手市場なのです。

さらに、近年ウェブの業界では検索上位表示されることに重きを置くようになっており、SEO対策がされているホームページの価値はとても高くなっています。

今後さらにウェブ周辺のことやITが一般的になってくれば、すでに運用されていて成果が出ている既存のホームページは、魅力的なものになってくるのではないでしょうか。