ECサイトを購入する際に100%失敗しない確認項目

ECサイトを購入して事業を拡大、または簡略化したいと思ったことはないでしょうか?

ECサイトは、他のサイトと比べて収益が発生するまでに時間がかかります。しかし顧客との信頼関係を築きやすく、リピーターを作りやすいサイトでもあり、安定した収益を出すことができます。

また、独自性のあるオリジナル商品の販売によって、特定の市場を独占できる可能性もあります。

こういった事業拡大のチャンスを逃さないためにも、ECサイトはできるだけリスクなく購入できるようにしていきましょう。

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1.ECサイトを購入する際の注意点

ECサイトの購入(買収)において、単純に営業利益や売上高が見込めるという理由だけで判断するのは危険です。

  • 新しい人材
  • 新しいノウハウ
  • 新しい取引先または仕入れ先
  • 新しい集客方法
  • 新しい販売経路
  • 新しいデザイン性

上記のように、ECサイトを購入する際にはたくさんの経営的な視野をもって判断をしなければなりません。新しいノウハウを導入したとしてもそのノウハウを使いこなすことができなかったり、新しい取引先や仕入れ先が増えても販売の仕方を知らなかったりすることがあります。

ECサイトがマネタイズできるところまで引き継ぎをしっかりしてくれるのか、売り手に確認を取りましょう。

2.ECサイト購入の狙い目

ある程度の売り上げがあるのに、そこから売り上げが伸びきらないECサイトはたくさんあります。なぜ売り上げが伸びきらないのか、その理由を購入前に把握できたECサイトがあれば、購入するに値する狙い目サイトです。

2−1.デザインが最適化されているか

最近の顧客は、デザイン性を重視してサイトを選ぶ傾向があります。

書店にはデザイン性に特化した本や雑誌がたくさん陳列されています。本や雑誌の内容を見てみると、おしゃれな家具や雑貨、車までもがデザイン性を重視した内容ばかりです。いまや、デザイン性が低いだけで売り上げや利益が落ちる時代になり、デザインを変えるだけでも売り上げを伸ばすことができます。

デザインがユーザーの特性にあったものでなければ、そのECサイトは購入を検討してもいいでしょう。

2−2.決済の仕組みは簡単か

ECサイトを購入する前に、決済の仕組みが難しくないかチェックします。

商品ページからショッピングカートに入れて商品を購入する際、面倒な手間が多いほど顧客の購買意欲が下がってしまいます。そのため、決済部分を簡単かつスピーディーにすることがとても重要です。

購入手続き完了までに手間がかかりすぎるECサイトは、顧客を取り逃がしている可能性が高いのです。この場合はショッピングカートを手直しすれば、取り逃していた顧客を引き入れることができて売り上げアップが見込めるでしょう。

すなわち、現状のECサイト購入金額以上の価値が隠れているお宝サイトとも言えます。

2−3.関連商品の表示、商品のレビュー、売上ランキングが設置されているか

ECサイト内に顧客の購買意欲を刺激するための機能が充実しているかという点も重要です。

ECの大手であるアマゾンや楽天市場で考えるとイメージしやすいのですが、商品ページのどこかに必ず

  • 関連商品の表示
  • 商品のレビュー
  • 売上ランキング

が設置されています。

商品のレビューが見やすいほど購入を後押しでき、関連商品の表示が合わせ買いを誘発して顧客単価を上げることも可能です。売上ランキングは、他の商品への興味を引き出せるため販売促進につながります。

アマゾンや楽天市場のような規模でなくとも、これらはECサイトであれば顧客の購買意欲を刺激できる有効な機能です。もし上記の3機能が充実していなければ、重点的に改善することでマネタイズまでの流れをスムーズにできるでしょう。

3.購入する前の4つの確認点

ECサイトを購入する際の確認点が4つあります。購入してからでは遅いので、購入する前に必ず確認しましょう。

3−1.運営に必要な人材を引き入れることができるのか

ECサイトの運営には、担当する人材がとても重要になります。その事業に特化した専門の担当者がいなければ事業のスタート段階でつまずいてしまい、思ったような運営は難しくなるかもしれません。

売り手に、サイトの運営に携わってきた担当者の協力を得ることは可能か確認します。もしくは、長年勤めていてサイト全体像の把握や作業の流れなどを熟知している人物でもいいでしょう。

前任者の協力を得られれば引継ぎ作業がスピーディーかつ円滑に行うことができるので、事業のスタートを早く切ることができます。

協力を得られない場合は自社で育てるか、外部から引き入れるという手間が増えてしまうため必ず確認してください。

3−2.既存の取引先や仕入れ先をそのまま引き継げるのか

ECショップでは、販売する商品がなければサイトを運営することができません。そのため、ECサイトの購入手続き前に元々の取引先や仕入れ先とこのまま取引してくれるかどうか確認します。

なかには、「この人(会社)だったから取引に応じていた」という理由で、取引ができなくなくなってしまう場合があります。これではそのECサイトを購入しても利益が見込めなくなるため、この確認は必須です。

3−3.サイトの更新履歴がちゃんと残っているか

ECサイトのデザインやシステムの更新履歴が残っているか確認しましょう。更新履歴によって、サイトが安全に運営されているか確認することができます。この確認をしていないために、大幅なシステムリニューアルに多額の費用がかかったという事例もあるようです。

3−4.商標登録がしてあるのか

サイト名やサービス名が商標登録してあるかを確認しましょう。

商標権とは商標権者のみが独占排他的に使用することができる権利のことをいいます。もし他社(他のサイト)がサイト名や商品名、サービス名などを商標登録をしていると、商標権を侵害することになります。

法律やコンプライアンスに乗っ取ることはビジネスの大原則ですので、おろそかにできません。

4.仲介業者を活用してより安全に購入する

ウェブサイトブローカーとよばれる仲介業者がいます。普段ウェブサイトを売買するときは、この業者を活用します。ブローカーの主な役割は下記の通りです。

  • スケジュールを管理する
  • 事業内容を調査する(デューデリジェンスレポート)
  • 契約書を作成する
  • 売り手と契約交渉をする
  • アフターフォロー

ブローカーは購入に関して一番重要な部分を担います。

信頼できる業者を探すこと、サイトに付属している仲介業者を利用することでより安全で円滑に交渉をすることができます。商売に直結しているECサイトは、プロに仲介を頼んだ方がいいでしょう。

5.現代の流れに沿ったサイトにする

ECサイトを順調に育てていくためには、現代の流れに沿ってサイトを大きくしていかなければなりません。

5−1.スマートフォン対応にする

以前はパソコンでショッピングをする人が多かったのですが、最近の顧客の購入端末はスマートフォンが主流になってきました。

パソコンを持たずにスマートフォンだけの人もいる現在、スマートフォンに対応しているサイトにしていくことがベターです。

5−2.顧客目線のECサイト作り

商品を掲載していれば、一昔前は商品を販売することができました。しかし、今は昔と違って商品の知識を顧客が求めるようになり、商品の製造元や製造国、商品の大きさや重さまでをも求めるニーズになってきました。

また商品だけでなくサイト自体のコンテンツを増やしながら、顧客目線のECサイト作りが重要になっています。

6.まとめ

ECサイトを購入するためには、様々な視点から判断していく必要があります。

単純に営業利益や売上高が見込めるという理由だけで判断するのは危険です。ECサイトが自社でマネタイズできるところまで条件が揃ってから購入に進みます。検討しているECサイトに隠れている価値を見つけた場合や、最低限の確認事項をクリアした場合は積極的に購入を考えてもいいでしょう。

一番大変で時間がかかるところだとは思いますが、調査を怠ってしまうと後々トラブルや失敗を招いてしまいます。そうならないためにも確認を怠らず、また、購入してからもECサイトを拡大・成長させていくために顧客のニーズに応えながら運営するよう心がけましょう。