サイト売買の取引方法の一つである「オークション方式」とは?

サイト売買を検討する上で、どのようにサイトが売られてるのか気になるところだと思います。その売買方法の一つに「オークション方式」というやり方がありますが、今回はサイト売買における「オークション方式」について解説していきます。

海外のサイト売買の例も用いて解説するので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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1.サイト売買のオークション方式とは?

オークション方式について解説している「SITE STOCK(サイトストック)」という仲介業者によると、

オークション方式:

M&Aの進行方法のひとつ。売却案件に対し、複数の買収希望会社が入札によってもっとも良い条件を提示した会社を最終的な買収会社とする方法。

引用:「サイトストック」サイト売買用語集より

と解説されています。

また、M&A用語として解説されているサイトによれば、

オークション方式:

M&Aの進行方法のひとつ。売却案件に対し、複数の買収希望会社が入札によってもっとも良い条件を提示した会社を最終的な買収会社とする方法。

この場合の条件には買収金額のほか、スキーム、買収後の経営方針なども選考の対象となるため、必ずしも最高価額を提示した会社が落札者になるとは限らないが、一般的には相対方式と比べて価額は高く決着しやすい。入札方式、コンペ、ビッド方式などともいう。

引用:webio辞書「オークション(競売)方式」

と解説されています。

1-1.オークション方式←→相対方式

オークション方式の対義語として「相対方式」というやり方もあります。

相対方式:

M&Aの進行方法のひとつ。売却案件に対し、1社ずつ順に買収希望会社と交渉をしていき、提示された条件が売り手にとって満足のいくものであれば売買契約を締結する方法。

良い相手に恵まれればオークション方式と比べて交渉に要する時間を節約できるなどのメリットがある。

引用:webio辞書「相対方式」

高く売りたい場合はオークション方式の方がメリットがあるようですが、買収希望者を選びたい場合や売買締結までの時間を短縮したい場合は相対方式を採用すると良いようです。

2.ヤフオクでサイトが売られていた

サイト売買のオークション方式とは少し異なりますが、過去にYahooオークション(ヤフオク)でサイトが売られていたこともあり、実際に落札されているようです。

2chまとめサイトの「アルカン速報」というサイトで、FC2の無料ブログで作られたサイトのようですがその落札額はなんと535,000円という高値で売れたとのことです。入札件数は187件だったことから、注目度が高かったことが伺えます。

また、「Aftre」というブログが83,000円で落札されたという案件もあります。しかし、これらの案件は2008年頃の話であり、近年はサイト売買をヤフオクでというような情報は見つかっていません。

2-1.ヤフオクでのサイト売買は、契約書などはどうなっているのか?

サイト売買を行う際に気になるところはたくさんあります。

公開されている情報は正しいのか?

運営方法はどうなっているのか?

リスクはどのくらいあるのか?

どのように引き継がれるのか?

など、挙げれば幾つでも出てきますが、ヤフオクの場合は落札までにどのくらいの交渉ができるのかが気になるところです。53万円という高い金額の案件なので、買い手としては慎重に取引を行いたいはずです。

また、契約書の作成は行っているのかも気になる点です。契約書には「瑕疵担保責任」「競業避止義務」などの記載をすることが一般的ですが、これらの契約を正式に結ばないで、もし瑕疵が見つかった場合は泣き寝入りするのは致し方ないでしょう。

[aside type=”normal”]サイト売買の契約書に関しては「サイト売買契約書の項目と6つのチェックポイント」こちらの記事で解説しています。[/aside]

3.海外では一般的にオークション方式が採用されている

日本ではサイト売買自体がまだ一般的に行われていませんが、アメリカではサイト売買は一般的に行われていて、最盛期の勢いは2017年に落ち着いたと言われています。

日本では情報が少ないオークション方式についても、アメリカでは一般的に採用されています。ここではアメリカのオークション方式の流れを「Flippa」という業者の例を用いて紹介します。

flippa

3-1.入札の仕組み

まず、入札フィードで支払う金額の最高額を入力し入札します。入札をして最高額で落札したら法的に支払い義務が生じることを忘れないでください。各オークションサービスの利用規約があるのでそれをしっかりと読み、同意できれば入札をします。

ここで、入札が承認されるかどうかは、売り手が入札者として承認する必要があります。その際、売り手は承認するまで入札金額が幾らかを知ることはできません。また、一度承認されれば、その後の同案件の入札に関しては追加の承認プロセスは必要ありません。

入札金額は「最大入札金額」なので、誰かが最大値よりも高い金額を入札しない限り、先頭の入札ポジションを維持することができます。

・オークションの拡張機能

オークションの最後に買い手が低入札での参入してくるのを防ぐために、制限時間の最後の1時間に最高入札者がいる度にオークションが延長されます。最高入札があった時点から残り時間が1時間にリセットされます。

例えば、現在の最高入札者が100万円でオークションが20分を残しているときに、別の入札者が110万円入札をした場合、その時点で最高入札価格が110万円に上がります。最高入札価格が上がるにつれて、これまでの最高入札者は、再度入札をするかどうかを検討する時間が必要になります。このように、最高入札者が更新されるごとに残りの制限時間は60分にリセットされます。

・プライベートセールス

入札とは別に、プライベートセールがあります。こちらは入札制度ではなく、ベストオファーを提案して売り手はそのオファーを受け入れるかどうかを判断します。

オファーが受け入れられればその時点で売却は終了し、他の方はオファーも入札もすることができなくなります。

3-2.入札戦略

自分が購入しても良いと思う金額を入札しておけば、他のバイヤーと競争しなくて済みます。他のバイヤーと駆け引きをしてしまうと、感情が入ってしまい予算オーバーの値段を入札してしまいます。

感情が入ってしまうと冷静な判断ができなくなってしまうので、感情抜きに冷静で賢明な意思決定をするために、あらかじめ自分が入札できる最高価格を決めておきます。

そのためには、サイトにはどのくらいの価値があるのかを自分で把握しなければいけません。つまり、戦略的にオークションを行うのであれば、ある程度サイトを見る目を養っていく必要があるでしょう。

3-3.販売終了

最高入札者としてサイトを落札したら、売買契約を進めていきます。メールや電話でやり取りをすることになりますが、サポートチームがどんな取引が行われているかを把握するために、サイト内にあるメッセージシステムを使用することをおすすめしています。

・販売契約について

残念ながら、一部の売り手は悪意のある人でサイトを譲渡しないで逃げたり、そもそもサイトを所有していないこともあります。なので、買い手側が自分を守るためにはエスクローサービスと売買契約を締結させることが大切です。

しかし、この業者は売買契約書のサンプルを提供することはできますが、強制することはできません。契約書を用いて取引するかどうかは自己判断になります。中には「早くサイトを引き継ぎたいから契約書は作成しなくてよい」という売り手がいるようですが、それは最初から騙す目的の可能性が高いです。

大規模なサイトの場合は弁護士に依頼することも検討してください。

契約書のフォーマットをお渡しすることは出来ますが、内容はその案件によって変更が必要になります。例えば、譲渡対象物を明記したり、引き継ぎ期間を決めたりします。

まとめ

サイト売買の方式は色々とありますが、重要なのはサイトを購入したことそのものよりも、契約書の内容に不備はないか、とか、購入後にサイトを運営できるリソースは持っているか、など、周辺の事情です。

特に初心者であれば難しい取引をするよりもサポート体制が整っている業者に仲介を依頼するなど、プロに任せるところは任せたほうが安全な売買ができます。

また、自分でサイト売買のことやサイト自体(ウェブ、IT)の知識をつけることもサイト売買で成功するコツでしょう。