ネットに風評を書き込んで名誉毀損で逮捕された5つの事例

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
83d4567dda30766566375e71fe5028c2_m

 

 

今や、ネット掲示板の書き込みが名誉毀損に当たるとして、
逮捕されたというニュースは今や珍しいものではなくなってきています。

名誉毀損罪は、刑法第230条第一項で、

「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者はその事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役もしくは、禁錮または50万以下の罰金を処する」

と定められています。

今までどんな事例があったのでしょうか?

 

 

1.元交際相手の女性を中傷、草加市の男を逮捕

栃木県警下野署は3月30日、元交際相手の女性(20代)の名誉を傷つける文章をネット掲示板に書き込んだとして、埼玉県草加市の会社員の男(48歳)を名誉毀損容疑で逮捕した。

報道によると、男は2009年12月20日、ネット掲示板に、
元交際相手の女性に関する書き込みをし名誉を傷つけた疑い。

男は容疑を認めているという。

容疑者は2007年頃から女性と交際していたが、
別れ話を持ち出されたため中傷書き込みを始めたといいます。

また、実名が書かれていなくても逮捕された例も。

 

2.知人女性の私生活、ブログで暴露 大分市職員を名誉棄損で逮捕

大分中央署は16日、知人の女性(34)をブログで中傷したとして名誉毀損容疑で、大分市職員の男(50)を逮捕した。

調べによると容疑者は今年1月から6月にかけて、
自らが管理するブログに女性の私生活を暴露したり、
身体的特徴を中傷したりする内容の書き込みをして名誉を傷つけた疑い。

大分中央署によると女性の実名は書き込まれていないが、
職業や住所について言及しており知人らが特定することは可能だったという

次は、巨大掲示板2ちゃんねる関連の事件です。

低レベルな悪口でも名誉毀損で逮捕された例があります。

3.大学教授へ誹謗中傷2ちゃんねるに書き込み、同大学4回生を逮捕

 

2010年7月、参院選比例代表に新党「たちあがれ日本」から立候補し落選した拓殖大学客員教授の藤井厳喜(ふじい・げんき)氏に対し、
2ちゃんねる(2ch)掲示板において誹謗中傷する書き込みをしたとして、
大学4年生が名誉毀損の容疑で逮捕されました。

警視庁小岩署の取り調べに対し「思想が右翼的で気にくわなかった」などと供述した学生は、
4月20~21日の2日間で 同掲示板の7つのスレッドに計33回にわたって
「死ね」など同氏を誹謗中傷する書き込みをしていたものです。

事件は藤井氏が友人から書き込みについて知らされ、
直接警察に相談、告訴したことから始まりました。

男子学生と氏は面識も接点もなかったといいます。

 

裁判の経緯

判決公判には、被告人の学生とその父親が出廷しました。

「自分の部屋でノートパソコンから書き込んだ」との供述を受け、父親は弁護側の証人として出廷。

男子学生の生活態度やネット環境について尋ねる検察官に対して
「ネットに夢中になって、授業に参加しなかったと聞いています」などと返答しました。

一方、被告人席に立った男子学生には裁判官から
「学業以前に人間として、どう考えていくかだよね」など、厳しい言葉が投げられました。

では、実際に2chに書き込まれた誹謗中傷の内容とは、どんなものだったのでしょうか。

「藤井は犯罪者。死ね」の書き込みについては、近年サイバー警察の取り締まり対象の大部分を占める殺人予告、脅迫罪に値するものといえそうです。

しかし、それ以外の書き込みのほとんどは、
稚拙で低俗な公衆トイレのいたずら書き並みの罵詈雑言でした。

では、書き込みの一部を紹介しましょう。
ああああは売春婦の倅。3匹の娘はDQNビッチ性病持ち。妻はキチガイ精神病者。
いいいいのバカ親父は変態幼児性愛者。藤井厳喜の先祖は河原者。(以下省略)

あまりにも低レベルな悪口に、どう転んでも男子学生の擁護はしがたいといえます。

しかし、時は参院選挙というタイミングであり、「この候補者の考え方は自分には合わないな」という意思表明が誤った方向に暴走しただけ、というのもまた真実でした。

大学教授で、かつ選挙に立候補中といういわば「公人」への批判が、
原告の訴えにより「名誉毀損」へと発展したこの事件。

2ちゃんねらーたちの間では「言論統制にあたるのでは?」といった声も上がりましたが、後々まで「書き込みで捕まるとこうなる」と語り継がれるモデルケースとなりました。

被告が学生のため、民事での賠償金請求には至らなかったようですが、
人生まだこれからの弱冠23歳の青年に刑事罰として「名誉棄損罪」が成立。

判決公判では、懲役1年6カ月(執行猶予3年)が言い渡されたのです。

さらにメディアは連日、原告の藤井厳喜氏の肩書や知名度に相乗するかのように、
被告学生の実名を容赦なく報じました。

すでに成人しているため、実名報道は原則といえますが、
前途ある学生の場合には一定の配慮がなされ、
実名が伏せられることが多いのです。

しかしこの事件では、被告学生の実名、大学・学部名までが大々的に公表されました。

 

4.スマイリーキクチさんへの悪質な誹謗中傷事件

2008年9月~2009年1月の期間に、ネット中傷犯19人が次々と検挙されました。

お笑いタレントのスマイリーキクチ氏が過去の凶悪事件の犯人だと2ちゃんねる(2ch)掲示板他ででっち上げられ、 個人への誹謗中傷、脅迫などの被害に10年間苦しめられたのち、2008年8月、ついに刑事告訴したことを受けたものです。

事件の概要誹謗中傷がエスカレートし、脅迫めいた文言や複数犯による悪質かつ執拗な書き込みが続くようになると、個別の民事裁判ではなく、刑事事件として立件される場合も多くあります。

ネット上での誹謗中傷によって多数の逮捕犯を出した事件として有名なのが、
スマイリーキクチ中傷被害事件です。

発端は、2chなどの掲示板で生まれたウワサからでした。

1999年、10年前に起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯人(当時少年)の一人がスマイリーキクチ氏であるかのような内容の書き込みが次々と投稿されたのです。

 

書き込みの一例

「凶悪殺人の共犯者、スマイリー鬼畜、氏ね」
「殺した過去を思い出せ、白状して楽になれよ」

ウワサの根拠は、スマイリーキクチ氏が逮捕された少年たちと同世代で、
東京・足立区出身であるという、それだけのことでした。

ここからおよそ10年にわたるスマイリーキクチ氏の誹謗中傷との壮絶な闘いが始まります。

裁判の経緯

個人のブログ炎上が刑事事件へ発展

ネット世界に蔓延したスマイリーキクチ氏に対する凶悪犯の噂ならびに誹謗中傷は、所属事務所のウェブサイトでの弁明で止むことはなく、 やがては本人がテレビに出ることさえも世間が許さない空気を作り上げていました。

 

1999年 2ちゃんねるなどネット掲示板に、
女子高生コンクリート詰め殺人事件(以下、コンクリ事件)の犯人であるかのような書き込みが相次ぐ。

2000年 警察に相談。脅迫罪の疑いで警察が捜査し、
発信元アドレスを5つ特定するに至るが、結局書き込んだ人物までは特定できなかった。

2ちゃんねるなど掲示板運営者へ削除依頼。

しかし、応じてもらえず。

2005年 北芝健の著書『治安崩壊』に、コンクリ事件の犯人について「少年グループの一人は出所後、お笑い系のコンビを組んで芸能界でデビューしたという」との記述。

これは状況的に、明らかにスマイリーキクチ氏を連想させるものだった。

ネット上での中傷が過熱、テレビ局やCMスポンサーへの抗議も止まず、仕事が激減する。

2008年 汚名を返上するため、自身のブログを開設するも、
直後にまたしても犯人扱いするコメントが殺到して炎上。

身の安全を守りながら暮らす。

2008年4月 再び警察に相談。

警視庁のハイテク犯罪対策捜査センター(当時)、
管轄警察署の生活安全課などを訪ねるも「誰も本当にあなたが犯人とは思っていない」
「削除依頼をして様子をみては」など、解決に進まない回答ばかり。

弁護士に相談。

中傷書き込みをした者を特定するためには相当の根気と労力が必要と説明され、
北芝の本と出版社に対して、自分が風評被害に遭っていることを訴えようと検討する。
2008年8月 管轄警察署の刑事課で、ネット犯罪に強い一人の刑事と出会う。

刑事事件として立件する方向で動きはじめる。

自身のブログに、中傷犯を誘導するような記事を投稿。

2008年9月~2009年1月 中傷犯19人を一斉検挙。

逮捕された書き込み犯たちは、スマイリーキクチ氏に個人的な面識も恨みもなく、
犯人同士のつながりもまったくない、まさに匿名個人の集まりでした。

ネット掲示板やブログの炎上で、このように警察が動くのはそうあることではありませんが、
もしこれが、スマイリーキクチ氏個人が各々の書き込み犯を追跡し、
民事裁判で争う道を選んでいたら、どうなっていたでしょうか?

(1)書き込み者を特定するために掲示板管理者から発信者のログ、プロバイダーから発信者の個人情報を開示してもらう。

(2)掲示板管理者とプロバイダーが開示を拒否した場合は訴訟になるが、裁判所が開示命令を出すとは限らない。

とくにスマイリーキクチ氏は有名人であるため、(1)(2)ともにハードルが高く、解決にさらに時間がかかって被害が拡大していたかもしれないのです。

中傷犯逮捕のニュースにより、スマイリーキクチ氏は10年越しの悲願であった凶悪犯の汚名をやっと返上することができました。

この事件では、さらに2009年3月27日までに7人の中傷犯を検察に書類送検。

うち名誉毀損容疑で送検された4人の中には、スマイリーキクチ氏を中傷しただけでなく殺人事件を茶化し、被害者を冒涜する書き込みをした者も含まれていたといいます。

現在では、警視庁生活安全部サイバー犯罪対策課に、
道府県警察から派遣される捜査員が加わり編成された
「サイバー犯罪特別対処班」がネット事件の捜査を担当しています。

 

こんな事件もあります。

 

5.お笑い芸人の告訴状を掲示板に掲載して逮捕

お笑いコンビ「アンガールズ」の山根良明(36)に「強姦(ごうかん)された」とする告訴状をインターネットに掲載したなどとして、名誉毀損(きそん)罪に問われた自称パート従業員、河本順子被告(33)の公判が4日、大阪地裁(久礼博一裁判官)で開かれ、山根さんが証人として出廷。

「性行為はあったが、相手にも了解を取った上の行為だった」と証言した。

2011年9月、当時33歳のデリヘル嬢が「山根に強姦された」とする告訴状をインターネット上に掲載したことが問題になり、2012年1月19日、大阪府警淀川署は、名誉毀損容疑でデリヘル嬢を逮捕。

容疑者は、大阪市内のホテルで2009年11月にデリヘル嬢として派遣された際、
山根から乱暴されたとして、淀川署に告訴していた。

なお、所属事務所は「その様な事実はない」とコメントしているお笑いコンビ「アンガールズ」の山根(35)に対する強姦(ごうかん)容疑の告訴状をインターネットの掲示板に掲載したとして、大阪府警淀川署は19日、名誉毀損(きそん)の疑いで神戸市東灘区の自称パート従業員・河本順子容疑者(33)を逮捕した。

山根事件まとめ

河本順子容疑者(33)は「精神的に不安定だった」と容疑を認めている。

 

ネットだから、匿名だからといって調子にのると捕まります。

真実だからといって投稿しても
捕まる可能性が高いので気をつけてください。

 


あわせて読みたい


2ちゃんねるで掲示板検索して自分の名前がないかしらべる手順

10秒で自分のアドレスを確認する方法と情報流出確認の仕方

1週間以内に自分でyoutubeの動画を削除する方法まとめ

逆SEO対策をしたサイトの検索順位変動をみてみる | 逆SEO実例1

2chに悪質な書き込みをした人物の特定はできるのか?

弁護士による全額返金保障付き「爆サイ削除」受付開始

名誉毀損で訴えられてしまったら読む記事

自社ですぐできる5つのサイバーテロ対策

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA