これはパワハラ!慰謝料請求できる判例集

最近よく相談をうけるのがパワハラです。

・理不尽なことで襟元をつかまれた
・他の従業員が見ている前でどなられた
・全社員にメールされた

など肉体的、精神的に追い込まれている人は数多くいると思います。どのような実例で、どのくらいの慰謝料がもらえたのか、事例をまとめましたので参考にしてください。

この記事を最後まで読むことで、実際に慰謝料を得ることができた人たちの判例を知ることができます。

また、慰謝料をもらえる確率を上げるための3つのポイントなども学べるようになっています。

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1.パワハラ慰謝料の判例とは何か?

パワハラ、慰謝料、判例の意味は次のようになります。

パワハラ(厚労省による定義)

同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて精神的・身体的苦痛を与える、職場環境を悪化させる行為

出典https://no-pawahara.mhlw.go.jp/foundation/definition/about

簡単に言うと、パワハラとは精神的、身体的な嫌がらせ、いじめです。職場内の優位性には役職だけではなく、人間関係、知識、技術なども含まれます。

そのため、パワハラの相手は必ずしも上司とは限らず、同期、後輩、先輩なども対象となります。

慰謝料

精神的な苦痛に対する損害賠償金です。

パワハラにより損害を受けたあなたへの補償金と考えるとわかりやすいです。

判例

過去に行われた裁判の先例、実例になります。これで「パワハラ慰謝料の判例とは何か」についての理解が深まったのではないでしょうか。

次に「判例を知ることであなたにどんな利点があるのか」をいくつかお伝えします。

2.判例を知ることの利点

パワハラで慰謝料を勝ち取った実例を学ぶことで、次のようなことが解ります。

【一例】

・慰謝料の相場

・自分の場合、どのくれいの慰謝料がもらえるのか。

・慰謝料を得られる確率を上げるためには、どのような証拠を残しておけばいいのか。

パワハラをやめさせ、受けた苦痛の分だけ相手から少しでも多くの慰謝料を得るためには過去の実例を知ることはとても役立ちます。

3.慰謝料を勝ち取った3つの判例

ここでは、会社、社員、上司からのパワハラにより、慰謝料を獲得した3つの実例をご紹介します。

3−1 上司からのパワハラ(慰謝料40万円)

原告Aが上司から受けたパワハラは次の通りです。

【一例】

・勤務中、扇風機の風をあてつづけた。

・AとAの直属上司を呼び出し、激しく叱責した。

・強制的に始末書を書かせた。

始末書とは、業務上のミスなどに対する謝罪(反省)の文章です。

3−2 会社からのパワハラ(慰謝料60万円)

原告Bは会社から次のような肉体的、精神的な嫌がらせを受けました。

【一例】

・Bの席を管理職の前に移動させ、1日中、Bの動向を監視した。

・仕事を取り上げた。

・トイレに行くのに嫌がらせをした。

3−3 社員からのパワハラ(慰謝料200万円)

原告Cは職場内で優越的な地位にあったら社員から下記のような嫌がらせを受けました。

【一例】

・Cが行わなかった作業に対しCを怒鳴りつけた。

・Cの業務に対し、役員、社員の前で非難した。

・C、Cの上司、同僚らにCの意欲、能力が欠けていると書いた

メールを送った。このようにパワハラの慰謝料は100〜200万円になることもあります。

次に慰謝料の相場についてお伝えします。

4.慰謝料の相場

次のようなことが総合的に判断され、パワハラの慰謝料は決定されます。

【一例】

・年数(頻度)

・違法性(悪質性)

・実害(肉体面、精神面への影響)

そのため、実際の判決で出された慰謝料の範囲は5万円〜数百万円と大きな開きがあります。今までの事例を見てみると、慰謝料の相場は50万円〜数百万円が多いようです。

まずはあなたの希望額を弁護士に相談すると良いでしょう。その時、あなたからの相談内容に合わせて、相手から適切な相場を教えてもらうことができます。

5.慰謝料を請求するための手順

パワハラ慰謝料の判例や、慰謝料の範囲がわかったところで、次はいよいよ相手に慰謝料を請求するための
手順を見ていきましょう。

5−1 弁護士を探す

通常、パワハラによる慰謝料の請求は弁護士への依頼となります。「パワハラ 弁護士 ○○(地名など)」で検索すると、あなたの地域で活動している弁護士を見つけることができます。

5−2 無料相談を受ける

相手の顔や信頼性がわからないまま、すぐに弁護士へ依頼するのは、やはり抵抗がありますよね。そこで一度、その弁護士の無料相談(メール、電話、対面など)を受けると良いでしょう。

対面相談の場合、お互いの顔を見て話せるため、パワハラの内容や希望などが、より弁護士に伝わりやすくなります。同時に、その場でその人の実績や信頼性も確認することができるのも利点です。

5−3 正式に依頼する

その人にパワハラ慰謝料の訴訟をお願いしたい場合、相手にそのことを伝えます。弁護士費用や裁判までに必要な準備なども、しっかり確認するようにしましょう。

6.慰謝料を得られる確率を上げる3つのポイント

せっかく証拠、お金をかけて訴訟を起こしても、肝心の慰謝料が獲得できなかったとしたら、これほど悲しいことはありません。

今まで自分に肉体的、精神的な苦痛を与えて続けてきた相手への気持ちがスッキリ晴れることもないでしょう。憎き人間からより確実に慰謝料を獲得するために、これから3つのポイントをお伝えします。

6−1 証拠を残しておく

あなたがパワハラを受けた証拠は裁判で勝利するために極めて重要な役割を果たします。なぜなら、裁判官は証拠を基に最終的な判決を下すからです。過去の判例の中では、証拠が不十分だったため、敗訴を余儀なくされた原告もいます。

あなたがどんなに強く、パワハラで受けた肉体的、精神的な苦痛を裁判官に訴えたとしても、実際に何も証拠がなければ、あなたの発言に信憑性がなくなってしまうのです。

発言への真実性を弁護士や裁判官に理解してもらうため、次のような方法で証拠をしっかりと集めておきましょう。

・パワハラされている現場で、相手の発言を録音しておく

・過去から現在までの内容をノートに書く

・相手からのメール、病院からの診断書などを残しておく

6−2 会社や公的機関の相談窓口を利用する

もしかすると、会社の産業カウンセラーや人事部などに相談することで、円満なパワハラ問題解決に向けて、会社側が動いてくれるかもしれません。

会社側に相談してパワハラが何も改善しなければ、実際に訴訟を起こす時、あなたが優位に訴訟を進められる可能性が高くなります。

その理由は、会社は従業員の安全を配慮する義務を怠った証拠になるからです。この義務は労働契約法第5条に定められており、企業がこの義務を果たさないことは労働契約の違反となるのです。

あなたの悩みを相談できる公的機関には次のような場所があります。

【一例】

・労働相談センター

・労働局(労働基準監督署)

・弁護士会の法律相談センター

上記のような公的機関の相談窓口を有効活用し、勝訴につながる準備を進めていきましょう。

6−3 パワハラに強い弁護士へ依頼する

パワハラ訴訟の経験が少ない弁護士より、その分野に関する実績や経験が豊富な弁護士の方が、慰謝料を勝ち取れる確率が高くなります。

なぜなら、今まで実践で培った知識とスキルを生かし、あなたが勝訴するための確率を高めてくれるからです。弁護士の無料相談で、パワハラ訴訟に関するその人の実績なども確認すると良いかもしれません。

7.まとめ

最後に、今回の記事内容について簡単にまとめておきます。

・判例によると、勝訴で獲得できた慰謝料は5万円〜数百万円くらいの範囲が多い。

・慰謝料の相場は50万円〜数百万円が一般的である。

・少しでも多くの慰謝料を勝ち取るには、十分な証拠を集め、会社や公的機関の相談窓口を積極的に活用するが大切である。

上記のような苦痛を受けている人は諦めずに納得のいくところまで戦うのも一つの方法です。よく考え、人生の選択をしていただきたく思います。


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