ネットに書き込んだ人物を特定する方法1ネットの仕組みと証拠保存

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インターネット上であなたの悪口を見つけたら、
誰が書いたのか気になりますよね。

インターネットでは、
誰が書いたかわからないという匿名性を利用して、
心無い、または悪質な誹謗中傷を書く人がいます。

誰が書き込みをしたのか、
調べる方法が全くないのかというと
必ずしもそうではありません。

掲示板に殺人予告をした人が、逮捕されたというニュースを
テレビなどで見たことがあると思います。

これは警察だからできたことではありません。

個人でも特定する方法はあります。

もちろん、
100%特定が可能ということではありません。

一時期、ニュースなどで話題になったので
ご存知の方も多いと思いますが、
警察も誤認逮捕をしてしまったことがあります。

個人のパソコンを経由して書き込みをしたり
海外のサーバーを経由したりして
発信者の情報を隠す方法があるからです。

警察が間違うくらいなら
個人で特定するなんて無理なんじゃないか
とお考えになったかもしれません。

しかし、多くの誹謗中傷がなんの工夫もせずに
自分のパソコンや携帯電話から発信されています。

これはインターネットの匿名性を
過信しているからだと思います。

このような人を見つけるのは、
そんなに難しいことではありません。

具体的なやり方を説明していきますので、
これを参考に探してみてください。

 

 

目次

  1. インターネットの仕組み
  2. 書き込みをした人を特定する流れ
  3.  証拠保存の方法

 

 

 

 

1.インターネットの仕組み

インターネットの仕組みを理解しておくと
この先の話が理解しやすくなると思いますので
まず、仕組みの説明からしていきます。

インターネットでどこかのサイトを見たり、書き込みをする場合、
インターネット・サービス・プロバイダを必ず経由しています。

インターネット・サービス・プロバイダというのは、
NTTドコモ、OCN、KDDIなどの通信サービスを
提供している事業者のことです。

これらの会社のどれかと契約することで、
初めてネット上の情報にアクセスすることができるようになります。

インターネットというのは、
各サーバーを繋いだものと考えるとわかりやすいと思います。

1

 

 

 

 

 

 
上の図を見てください。

一番下にインターネットに接続したいユーザーがいます。

このユーザーは、各々が契約している
インターネットサービスプロバイダにアクセスします。

インターネット・サービス・プロバイダは、
ユーザーの求めに応じてインターネット上の情報を表示します。

インターネット上に情報を提供している人(会社)を
コンテンツプロバイダといいます。

例えば、あなたが掲示板の情報を見る時は、
インターネット・サービス・プロバイダにアクセスして
そこからコンテンツプロバイダが運営している掲示板に
アクセスするということになります。

掲示板を見る時だけでなく、
掲示板に書き込みをする時も同様に
インターネット・サービス・プロバイダを経由することになります。

大きな会社の場合は、自前でサーバーを用意していることが多いのですが、
小さな会社や個人の場合は、レンタルサーバーを
使用しているケースがほとんどです。

レンタルサーバーというのは、
大きなサーバーの一部を月払いや年払いなどで
貸し出すサービスのことです。

さくらサーバー、コアサーバー、ロリポップなど
たくさんのレンタルサーバーがあります。

これらの他社(他者)のデータを保管している会社を
ホスティング・プロバイダと呼びます。

大きな会社でもデータ管理を
ホスティング・プロバイダに委託しているケースもあります。

通常は、コンテンツ・プロバイダとか、
ホスティング・プロバイダという区別を気にする必要はないのですが、

誰が書き込みをしたかについて調べる場合には、
「誰が情報を持っているのか」
によって照会先が変わるので重要になります。

コンテンツ・プロバイダとか
ホスティング・プロバイダというのが、わかりにくいという方は、
コンテンツ・プロバイダを運営会社、
ホスティング・プロバイダをサーバー会社と覚えるとわかりやすいと思います。

 

 

 

 

2.書き込みをした人物を特定する流れ

仕組みの概略がわかったところで、
次に書き込みをした人物を特定する方法についてお話します。

書き込みをした人物の情報を持っているのは
インターネット・サービス・プロバイダとなります。

契約した時に連絡先の情報を得ているからです。

つまり、インターネット・サービス・プロバイダに
契約者の情報を開示してもらえば、
書き込みをした人物が誰かわかるということです。

しかし、
誰がどのインターネット・サービス・プロバイダと
契約しているかについては第三者には知る術がありません。

そこで、インターネット・サービス・プロバイダから
コンテンツ(ホスティング)・プロバイダへと
アクセスする流れを逆にたどります。

最初にコンテンツ(ホスティング)・プロバイダに
書き込みをした人物の情報(IPアドレスなど)を公開してもらい、

その情報を元にインターネット・サービス・プロバイダに対して
情報の開示を求める依頼をします。

IPアドレスというのは、
インターネット上の住所と言われています。

通常ドット(.)で区切られた4つの数字で
構成されています。

123.45.67.89
という感じで表されます。

詳しくはIPアドレスの開示請求のところで
お話しますのでそちらを参考にしてください。

コンテンツ(ホスティング)・プロバイダに
開示を要請する依頼のことを発信者情報開示請求といいます。

この手続きをする為には、
発信者情報開示請求書という書類で
依頼しなければなりません。

開示請求書の書き方については、
テレコムサービス協会の書式のところで
紹介していますので、そちらをご覧ください。

 

 

 

 

3.証拠保存の方法

すぐにでも人物特定のための行動に移りたいところですが、
まず、先にやって頂きたいことがあります。

それは証拠の保存です。

発信者情報開示請求をする際には、
どこにどのような書き込みがあるのかを
コンテンツ(ホスティング)・プロバイダに示す必要があります。

仮にその書き込みが削除されてしまうと
書き込まれた内容を確認できなくなってしまうので
開示請求が認められないこともあります。

そうならない為に、
キチンと証拠を保存しておく必要があります。

証拠を保存する際のポイントは下記の二つです。

①問題のサイトのURLが明確にわかること
②問題の書き込みがキチンと確認できること。

この二つを必ず押さえるようにしてください。

ただ、ひとつの書き込みだけでは、
意味がわからない場合もあると思いますので
そういった場合には、関連するページについても保存をするようにしてください。

特に①のサイトのURLについては注意してください。

URLが正確に読み取れるようになっていない場合には、
どこにその書き込みがあったのかわからないという理由で
証拠として使えない可能性が出てきます。

実際に過去の判例で、

インターネットのホームページを裁判の証拠として提出する場合には、欄外のURLがそのホームページの特定事項として重要な記載であることは訴訟実務関係者にとって常識的な事項である。

(知財高裁平成22年6月29日判決 裁判所ウエブサイト)

という結論が出ています。

 

この為、URLが明らかでない場合は、
証拠物件として認められないと考えておく必要があります。

具体的な方法としては、
①サイトの画像をスクリーンショット(画面キャプチャ)する
②PDFやMicrosoft XPS Document Writerで出力する
③紙に印刷する
④パソコンの画面を写真や動画に撮る
といった方法があります。

それぞれ簡単に補足説明します。

①サイトの画像をスクリーンショット(画面キャプチャ)する
各パソコンやスマホによってやり方が異なりますので、
下記のサイトを参考にスクリーンショットを作ってみてください。

パソコン画面の保存(Windows)
https://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=017976
(NECの公式ページへのリンクです)

パソコン画面の保存(Mac)
https://support.apple.com/ja-jp/HT201361
(アップル社の公式ページへのリンクです)

 

スマートフォン画面の保存(iPhone)
http://www.ipodwave.com/iphone/howto/screenshot.html
(アップル社の公式ページへのリンクです)

 

スマートフォン画面の保存(Android)
https://www.sony.jp/support/tablet/guide/dialogue/009/
(ソニーの公式ページへのリンクです)

機種によって使い方が異なりますので、詳しく知りたいという方は、
“お使いの機種名+キャプチャ”
というキーワードで検索してください。

 

②PDFやMicrosoft XPS Document Writerで出力する
こちらの方法を使うと紙に印刷するのと同じような感じで
データファイルとして保存することができます。

PDF形式で保存をするには、Adobe System社が開発した
Adobe Acrobatというソフトが必要ですが、
無料ソフトもたくさん出ています。

例えば、インターネットを閲覧するプラウザとして
Google Chrome(グーグル クローム)を使っているなら
閲覧しているサイトを無料でPDFとして保存できる機能が付いています。

やり方はとても簡単です。

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通常の印刷画面に入り、「送信先」のところで
『PDFに保存』を選ぶだけです。

下の方にオプションがありますので、
ここの「ヘッダーとフッター」にチェックを入れると
URLが表示された状態で保存されます。

また、保存をした日にちも表示される為、
少なくともその日にちには誰でも閲覧できる状態だったという
証明も一緒にできることになります。

Microsoft XPS Document Writerというのは、
Windows Vista以降のWindowsがインストールされた
パソコンにインストールされているもので、
PDFと同じような感じでファイルが保存できます。

但し、XPSという独自の形式での保存となります。

 

③紙に印刷する
やり方の説明は不要だと思いますが、コピーをとる時に、
URLが印刷されていなかったり途切れてしまうことがあるので
URLがすべて印刷されているかを確認するようにしてください。

紙媒体で保存をした場合、メールなどで依頼する時には、
パソコンに取り込む必要があるため少し手間となるかもしれません。

 

④パソコンの画面を写真や動画に撮る
実際にカメラなどを使って写すことなので、
一番簡単な方法かもしれません。

ただ、こちらも前に出てきたものと同じように
URLが正しく表示されているか、読み取ることができるか
きちんと確認をするようにしてください。

保存の方法としては、
これらのどれかひとつができれば問題ありません

最後にひとつだけ注意があります。

パソコンにはウエブサイトをHTMLドキュメントとして
保存する機能がついています。

しかし、
この機能を使って保存するのは今回の目的には合いません。

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こちらがHTMLドキュメントとして保存した、
Yahoo!JAPANのホームページです

一見、キチンと保存されているように見えますが、
良く見るとアドレスのところがおかしくなっています。

flie:///c:/・・・
となっていますね。

これはこのファイルが保存されている場所を示しています。

つまり、
自分のパソコンの中のどこにあるかです。

これではいくら書き込みの内容がわかったとしても
肝心のURLがないので証拠にはなりません。

このような失敗をしないように注意をしてください。

 

 

まとめ

 今回はインターネットの基礎の部分を中心に説明をしました。

具体的な人物特定の方法については、
次章のIPアドレスの開示請求のところでお知らせいたします。

 

 

 

 


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