信用情報の開示で「ブラックリスト」かどうかを調べる方法とは?

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「住宅ローンや、車のローンの審査に落ちてしまった・・・」

 

「クレジットカードの新規発行ができなかった・・・」

 

「結婚相手に借金がありそうで心配なんです・・・」

 

「もしかして、ブラックリストに入ってしまっているのでは?」

 

と、不安に感じる事もあるかと思います。

 

もし自分や身近な大切な人が、「ブラックリスト」になってしまっていたら不安と恐怖で、頭の中も真っ白になってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

でも、安心してください。

 

実は「ブラックリスト」という「リスト」自体は、日本には存在しないのです。

 

信用情報と呼ばれるものがあり、そこに書かれた内容を元にブラックリストという呼び方をしているに過ぎません。

 

よくテレビドラマなどで警察が、犯人の容疑がかかっている可能性の高い人や、そうでない人を区別するのに、「あの人は黒だ」とか「白だ」とか呼んだりしていますよね?

 

恐らく、ここから「ブラックリスト」などという通称で呼ばれるようになったのではないかと思います。

 

そこで今回はこの信用情報と、その開示方法。

 

「ブラックリスト」と呼ばれるちょっと怖いイメージの通称と、どういった状態が「ブラック」なのか?など詳しく順番にご説明をさせていただきます。

 

 

目次

1・信用情報とは?

 1-1:なぜ、信用情報を開示する必要があるのか?

 1-2:信用情報を開示するとどんなことがわかるのか?

 1-3:ブラックリストとは?

 

2:自分や大切な人が万一、ブラックだった場合 

 2-1:信用情報の保存期間 は最長5年

 2-2:債務整理と、異動について

 

3:信用情報を開示する方法

 3-1:郵送でも開示できます

 3-2:取得の際の注意事項

 3-3:信用情報の提示を求められることはありません

 

まとめ

 

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1.信用情報とは?

 

信用情報と呼ばれるものは、クレジットやローンの契約内容や支払いの履歴や残高などが記載された情報のことを言います。

 

それぞれの金融機関により、この情報が登録される機関が異なります。

 

現在、日本の金融機関は主に次の3つの信用情報機関に登録されることになっています。

 

・CIC(株式会社シー・アイ・シー)

・JICC(株式会社日本信用情報機構)

・KSC(全国銀行個人信用情報センター)

 

これらの信用情報は、個別の機関に申請をして開示をすることになります。

 

クレジットやローン会社によって、どの機関に登録されるかが決まっています。

 

 

1-1 なぜ、信用情報を開示する必要があるのか?

 

例えば、信用情報の開示の必要に差し迫られる場面は住宅などの購入時です。

 

マイホームを購入しようとして銀行に住宅ローンの審査を出したら、結果が「謝絶」や「減額」だったという場合がよくあります。

 

この場合、銀行はローンを貸してくれない理由を事細かく教えてくれません。

 

そこで自分で信用情報を開示して、内容を確認するという作業が必要になってくることがよくあります。

 

また、最近ではいたる所でクレジットカードを作らせるキャンペーンを行っているのを見かけるかと思います。

 

地下鉄や空港、レンタルビデオショップやコンビニまで・・・

 

「本日クレジットカードを作ると、こんな特典があります」

という謳い文句に乗せられて、何枚も不要なクレジットカードを作ってしまった経験があるかも中にはいらっしゃるのではないでしょうか?

 

不要なクレジットカードを所有していて、万一どこかに落とし紛失などしてしまったら悪用される恐れもあります。

 

悪用され身に覚えのない利用請求が来たら大変ですよね?

 

自分でも作った記憶のないクレジットカードがないかを確認して整理する目的で信用情報を開示する方も増えているようです。

 

 

1-2 信用情報を開示するとどんなことがわかるのか?

 

信用情報を開示するとわかることは、一言でクレジットやローンの利用履歴などの全てです。

 

「いつ、いくらの利用をして、その支払いを予定日に済ませているかどうか?」

 

ということが、記号などで記されています。

 

詳細は、開示報告書の見本も併せてご覧になってみていただければと思います。

 

参考:信用情報開示報告書の見方

 

:CIC

http://www.cic.co.jp/mydata/report/documents/kaijimikata.pdf

 

:JICC

https://www.jicc.co.jp/vcms_lf/kaiji-DM.pdf

 

:KSC

http://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/abstract/pcic/open/kaiji0004.pdf

 

 

予定通り返済をされていれば、何も問題はありません。

 

しかしながら、その月の返済が1ヶ月以上遅れたりすると事故情報として信用情報に記録されてしまうことがあります。

 

また、過去に作ったクレジットカードも掲載されてきます。

 

使っていないのに手元にないというクレジットカードは、基本的に解約をしてしまうのが賢明かと思います。

 

ちなみに、携帯電話の利用料金などを遅れて支払った経験がおありの方も多いのではないでしょうか?

 

実は、近年ではこの携帯電話の履歴も信用情報に記載されているのです。

 

なぜ、電話料金が乗るのか?と不思議に思いますよね?

 

実は、携帯電話を購入した時の「機種代金を24回払い」などにしている場合は、利用料金と併せて機種代の分割払い分も含まれています。

 

そのため返済が遅れると事故情報として信用情報にちゃんと記載されてしまうのです。

 

「携帯電話料金だからちょっとくらい遅れても良いか・・・」

 

と、思っていた方はとくに注意が必要です。

 

 

1-3 ブラックリストとは?

 

「肝心なブラックリストか、どうかはどこでわかるのですか?」

 

と、お思いの方もいらっしゃることでしょう。

 

実は、上記の信用情報の開示報告書をご覧になっていただくとわかるかと思いますが・・・「ブラックリスト」や「ブラック」という言葉はどこにも書かれていません。

 

まして、ブラックリストという別の名簿が存在をするわけでもないのです。

 

正確には信用情報に記載された内容を元に「この人は、ブラックです」とか、場合によっては「グレー」とか呼んでいるだけなのです。

 

では、「ブラックリスト」と呼ばれる属性に入ってしまう人は、信用情報のどこを見たらわかるのかと言いますと。

 

「CICやJICC」では、「異動」という2文字の記載があるかどうかで、ブラックかどうかがわかります。

 

つまり、「異動」の2文字がある人は、金融機関の内部では「ブラックリスト」と呼ばれる属性に入れられてしまうのです。

 

そして、この2文字がついている人への新規のクレジットカード発行や、ローンの貸出しなどは、ほとんどの場合は「不可」とされているのが現状です。

 

また、「異動」が付いていない場合でも、過去の返済履歴を見て審査にNGを出す金融機関もあります。

 

また注意が必要なのは信用情報を取得して中身を分析できたとしても、金融機関が明確にNGを出した理由を教えてくれないのは変わりありません。

 

 

2 自分や大切な人が万一、ブラックだった場合

 

自分の信用情報は誰でも取得することができます。

 

また、クレジットやローンを組む際には金融機関がこれらの情報を参照してローンの審査を行っていることもご理解いただけたかと思います。

 

そして、問題は自分や大切な人が万一「ブラック」と呼ばれるような状態だったらどうするのか?という点についてもご確認をいただければ、ご安心できるかと思います。

 

 

2-1 信用情報の保存期間 は最長5年

 

信用情報を開示して、そこに延滞の履歴があったり「異動」が付いていたりしたら一生、住宅ローンを組むことができないという訳ではありませんのでご安心ください。

 

基本的に、信用情報の保存機関は契約期間中および、契約修了から5年間は保存されると言われています。

 

言い換えれば、5年以上昔に遡って信用情報の履歴を参照できる金融機関はないということになります。

 

従って、過去に延滞を繰り返し、借金まみれで、異動が付くような事を行っていた場合でも契約終了から、5年以上が経過していた場合は住宅ローンなどの審査も無事通る可能性も十分ありえます。

 

なので、クレジットの発行やローンの審査に落ちた場合でも、最短で5年間信用情報を綺麗な状態で過ごせば問題なく通る場合も多いのです。

 

 

2-2 債務整理と、異動について

 

それでは次に異動がつき、ブラックと呼ばれるような状態になるのはどういった人かについてお伝えいたします。

 

最近では、弁護士さんが頻繁に広告を出しているのでご存知かもしれませんが・・・

 

「過払い金請求」と呼ばれる手続きを行うと信用情報に登録され、「異動」が付くことになる場合が多いようです。

 

ですが、実は過払い金請求は現在は金融庁の指示により本来は信用情報に登録されないことになっているのです。

 

ただし、過払い金請求後に債務(借入金)の返済が残る場合は、任意整理となり信用情報に登録をされてしまうことになりますので注意が必要です。

 

他にも債務整理の中で、個人再生、自己破産、特定調停と呼ばれるものもありますが、これらは全て信用情報に記録されることになります。

 

なので、もし弁護士さんなどに債務整理の依頼という話になる場合は、信用情報の登録の有無なども確認をされておかれることをお勧めいたします。

 

「異動」が付いてしまったら、せっかくの夢のマイホームも憧れの新車も購入できなくなってしまいます。

 

 

3 信用情報を開示する方法

 

信用情報を開示する方法は、とても簡単です。

 

クレジットカードをお持ちの場合は、大抵、各信用情報機関のサイトからすぐに取得することができます。

 

必要情報を入力して、クレジットカード情報を入力すると、メールに信用情報がパスワードでロックをされたPDF形式で送られてきます。

 

別メールでパスワードが別に送られてきますので、そのパスワードを入力すると、PDFを開くことができます。

 

スマートフォンしかお持ちでない場合は、プリンターなどで印刷をすると見やすいかもしれません。

 

 

3-1 郵送でも開示できます

 

また、信用情報の開示に使えるクレジットカードは限られています。

 

適合するクレジットカードを持っていないような場合や、印刷された紙で最初から欲しい場合は、郵便で取得することができます。

 

手元に届く間で10日間くらいかかりますので、ご注意ください。

 

郵便小為替や切手など、必要な取得手続きは各情報機関で異なりますので確認をして発行を依頼していただければと思います。

 

 

3-2 取得の際の注意事項

 

信用情報を開示するのにWEBサイトで、クレジットカードを使う場合は必ず自分の名義のクレジットカードでなければいけません。

 

また、電話番号の入力を求められます。

 

こちらの電話番号も、クレジットカードやローンを組んだ時に記入をした電話番号である必要があります。

 

クレジットを組んだ時に使った電話番号が複数ある場合は、電話番号ごとに信用情報を開示しないと全部の情報を取得できないのでご注意ください。

 

 

3-3 信用情報の提示を求められることはありません

 

信用情報には、過去のクレジットカードの利用履歴や持っているカードの種類など全ての情報が詳しく記載されています。

 

カードを作った時に住んでいた住所ももちろん書いてあります。

 

引越しをして住所が変わったのも全て、信用情報には記録されています。

 

そのため、この情報を他人が入手したら、悪用されてしまう可能性も十分考えられます。

 

なので、気軽に他人に見せたりしないようにしてください。

 

まして、信用情報の開示を求めてくる企業はありません。

 

ただし、審査に通りそうな住宅ローンを組める銀行を探すために住宅会社の担当の方などに信用情報を開示することを勧められることもあります。

 

その場合は、協力をしてあげても良いかもしれません。

 

ただし、万一紛失されても大丈夫なように住所や名前などは黒塗りをしておくなどの対策をして見てもらうのも良いかと思います。

 

3-4 信用情報は100%ではありません

 

信用情報を開示すると過去のローンの履歴が全て出てきます。

 

しかしながら、電話番号と住所、名前、生年月日などの個人情報が全て一致して初めて過去の履歴が出てきます。

 

言い換えれば、どれか一つの情報が一致しないだけで、何も情報が出てこないという事もありえます。

 

女性の方などは、結婚をすると苗字が変わってしまうため、履歴が出てこないということもあります。

 

もちろん、婿養子になった男性も同じことが言えます。

 

信用情報を開示したらそれが全てという事ではありませんので注意が必要です。

 

 

まとめ

 

住宅ローンや車のローンの審査に落ちたり、クレジットカードを新しく作ろうとしたら作れなかった時。

 

もしくは、たくさん持っていて使っていないクレジットカードを解約したり整理したい時。

 

結婚をする相手の借金がたくさんありそうで心配な時など。

 

信用情報を開示すると、借入の不安がすっきり解消されます。

 

また、信用情報を開示したら異動がついていて「ブラックリスト」状態になっていたからと言って人生が全て終わるような悲劇的な話というわけではありません。

 

ローンや割賦払いを完済して5年経過すると過去の履歴は全て消えてしまいます。

 

なので、履歴が消えてローンが組めるようになるまで真面目に無駄遣いをせずに、現金主義で生活をされるという決意をするキッカケにされる方もいらっしゃいます。

 

そういった意味では信用情報の開示は、ブラックリストかどうかを知るためだけに行うだけではなく。

 

過去のお金の使い方を見直し、生活費を見直し改善していくために上手に行っても良いかもしれませんね。

 

ぜひ、信用情報を開示して過去を見つめ直し、これからの生活の向上に役立てていただければと思います。

 


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